CLIEVYとKEENによる2人組ボーカルユニットのC&Kが2月18日に、東京キネマ倶楽部でワンマンライブ『JIMOTODES JIMOTOJANAKUTEMO JIMOTODES 2018』のファイナル公演をおこなった。B-SIDEをフィーチャーしたツアーで2月6日の福岡を皮切りに、18日の東京まで6公演をおこなうというもの。アレンジなどで参加し、C&Kになくてはならない存在である栗本修率いるAKB 55(adult kurimoto band average 55)とともに、ファンキーでソウルフルなステージを展開。「C&K IX」や「Y」などアンコール含め全18曲を披露し、オーディエンスを巻き込みながらのパフォーマンスで魅了した。【取材=村上順一】

生バンドによるグルーヴィなサウンドで席巻

C&K(撮影=RYUYA AMAO PHOTOGRAPHY)

 超満員の会場には、DJによるソウルフルな音楽がエンドレスで流れ、開演時間までオーディエンスを楽しませる。フロアもその音楽に体を揺らしながら、開演を待ちわびていた。開演時刻になるとバンドメンバーのAKB 55がステージに登場。そして、下手に伸びる階段からCLIEVYとKEENがダンサーのFUYUMIとKONOMIの2人を引き連れて登場。大歓声に迎えられ、オープニングナンバーの「C&K IX」をド派手に披露。エネルギッシュな熱い歌声は、ソウルフルにオーディエンスをライブ空間に惹き込んでいった。

 生バンドによるひたすらグルーヴィで体を動かさずにはいられない「EVERYBODY」、<もっと東京 もっとC&K>のコール&レスポンスが一体感を高めた「パーティ☆キング」、自身たちのユニット名を冠にした「C&K」と、ノリノリな臨場感を与えキネマ倶楽部を席巻。「踊りに身を委ねて楽しんでいってちょうだい!」とCLIEVYの言葉から、さらに心踊るナンバー「DANCE☆MAN(WOKKY WOKKY×BOGGIE WOGGIE)」を投下。序盤から息もつかせぬアクティブな空間を作り上げた。

 MCでは軽快なトークが炸裂。ライブ終了後、1人で帰宅し打ち上げの必然性を感じたと話すCLIEVY。終わった後の寂しさ、ライブの余韻を誰かと共有する打ち上げの大切さをしみじみ語り、今年の紅白への意気込みから、2人の始まりの歌だと話す九州男の「1/6000000000 」のアンサーソングとなる「続→60億分の1」を届ける。2人の情感豊かな歌声は、切なさが入り混じった景色を会場に映し出し、さらにストーリーを進めるかのように、昨年リリースした「Y」へ紡ぐ。序盤のシーンとは180度異なるバラードセクションに、オーディエンスも耳を静かに傾け、2人の歌声を聴き入っていた。

 “さよなら愛しき人”と切ない恋愛ソング「BYE BYE BOO」を叙情的な歌謡曲テイストで届け、「傷ついたパワーをプラスにする、その一つの言葉を生かすも殺すも全ては自分次第」と投げかけ、「キミノ言葉デ」を披露。歌詞に合わせCLIEVYとKEENがジェスチャーを繰り広げる場面で笑いを誘う。その時に見せたKEENのインテリジェンスさを感じさせるアホなポーズに、CLIEVYも思わず笑ってしまう。

 そして、「ここにいる場所が最高に一番だと考えてます。ライブを変わらずやりながら紅白という目標を掲げて、10周年という節目に(紅白出場)叶ったらいいな」と想いを告げ、「道」へと紡ぐ。夢や希望へとつ続く道が目の前に広がっていくかのような、表現力豊かなハーモニーでオーディエンスを扇情。

魂を解放して胸につかえたものをブチまけよう!

ライブのもよう(撮影=RYUYA AMAO PHOTOGRAPHY)

 再びダンサー2人が登場し「幸せのディスタンス」。タイトルの通りなんとも幸せそうな笑顔がフロアに広がり、続いての躍動感あふれる未発表曲でテンションは爆上げ。ダンサーとC&Kの4人の見事にシンクロしたダンスは爽快で、ステージを十二分に使い切ったパフォーマンスに会場からも歓声が上がった。

 AKB 55が奏でるブルースサウンドをバックにメンバー紹介。バンドメンバー1人1人をフィーチャーしながら、続いては会場との一体感をさらに高めようと目、胸、腰など体全身を使ったアクションで、オーディエンスとともに盛り上がった。2人のハイテンションなパフォーマンスに笑顔が絶えない空間に。

 「音楽が大好きなんです。愛や音楽を浴びるのが心地よい」と投げかけ「愛を浴びて、僕がいる」を届ける。エンディングでのオーディエンス全員によるシンガロングは、美しく会場を包み込むような壮大さ。「魂を解放して胸につかえたものをブチまけよう!」と本編ラストはサックスのフレーズが印象的なジャズスタンダードナンバー「In the Mood」を煌びやかに放つ。体を動かさずにはいられないビートと歌が降り注ぐなか、本編を終了した。

 アンコールに応え再びバンドメンバーとC&Kの2人がステージに。ダイナミックなダンスから「C&K III」でアンコールはスタート。オーディエンスはステージを仰ぐように腕を上下に動かし、グルーヴに身を委ねる。CLIEVYのソウルフルなフェイクから、スカのビートが心地よいアップチューン「入浴」へ。もっとグチャグチャになっちぇばいいじゃないと、オーディエンスもフロアを移動し“混浴”状態。

 そして、「みんなの言葉で僕らを送っていただきたい。そんな言葉があったら素敵だな」と、なんとも不思議な空間を作り出した「帰れ」。<帰れ♪>と一見罵声にも聞こえる言葉。だがオーディエンスの愛によって言葉の意味は変わり、愛のある“帰れコール”に変わる。「ステージが大好き、だから帰らずに最後の曲、今日はファイナルありがとうございました!」と、ラテンテイストが今が冬だということを忘れさせた「梅雨明け宣言」で、春を飛び越し一足早い常夏で、ギラギラしたハッピーな空間を作り出し、ボルテージは最高潮のまま、『JIMOTODES JIMOTOJANAKUTEMO JIMOTODES 2018』の幕は閉じた。

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