平均年齢17歳の大阪出身の4人組ガールズロックバンド・GIRLFRIENDが21日に、1stフルアルバム『CHOCOLATE』をリリースする。アルバムにはインディーズ時代の楽曲から新曲までバンドのストーリーを感じさせる全14曲を収録。全曲の作詞作曲に自身が携わり、GIRLFRIENDの名刺代わりのようなアルバムとなった。『CHOCOLATE』というタイトルに込められた想いやエピソード、新曲「ミライリスト」の制作背景やMV撮影の裏側、さらに3月24日に開催される渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブについてなど、4人に話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=片山拓】

アルバムタイトルは“おこげ”!?

――ついに1stアルバム『CHOCOLATE』がリリースされますね。「甘い誘惑」は今回のアルバムタイトルに一番近い楽曲だと思うのですが、いつ頃できた曲なんですか。

SAKIKA

SAKIKA かなり初期からある楽曲です。私たちの今ある全てを詰め込んだアルバムになりました。

――ヒストリカルベスト盤的な感じもありますよね。『CHOCOLATE』というタイトルに込められている意図はどんなものでしょうか?

SAKIKA タイトル案はたくさん出ました。そのなかでみんなの好きなものになって欲しいなというところに辿り着きました。そこで、まずメンバーの好きなものを上げていこう、ということになりまして。その中で“チョコレート”や“おこげ”とか色々出てきまして。

――おこげですか!?

MINA 私がその時にフリーズドライのおこげにハマっていまして。けっこう最後まで推していたんです(笑)。でも、ちょっとアルバムの曲と合わないかなということでボツになりました。

――パンチはありますけどね。でもGIRLFRIEND『OKOGE』って字面が…。

一同 (笑)。

NAGISA あと“アボカド”とかもあったよね。最終的には“チョコレート”か“おこげ”が残って、「甘い誘惑」という楽曲もあるし、『CHOCOLATE』に決まりました。

――チョコレートは多くの人に愛されていますからね。それにしてもたくさんの曲が収録されていますが、選曲も大変だったのではないですか?

MIREI GIRLFRIENDの名刺代わりになるようなアルバムが今までなかったので、この1枚で私たちのことがわかるものにしたいという話がありました。インディーズ時代の曲から最新曲など様々な時系列の曲が入っています。アルバム自体にもストーリー性を持たせました。シングルの曲は明るい曲が多かったので、アルバムでは「こんな楽曲もあります」ということを提示したかったというのもあります。

――確かに「15」や「聞いてほしいこと」、「ヨンソク」など要所に皆さんの絆や想いが色濃く出ている曲が収録されています。「15」はSAKIKAさんの15歳当時の気持ちを綴ったものですが、みなさんの15歳はどうでした?

MIREI NAGISAが去年15歳でつい最近やな。

NAGISA 一昨年上京してきて、新しい学校に転校してきたのですが、東京の学校に通うのがまず大きな壁でした。馴染めるかなとか不安を抱えた15歳でした。なのでSAKIKAの書いたこの「15」にはすごく共感して、この曲に救われました。

――メンバーも救われる曲というのはすごいですよね。皆さん自分たちの曲はプライベートで聴く方ですか。

MIREI 完成してからより、未完成の状態の時の方が聴いているかもしれません。でも長旅の時とか、プレイリストに自分たちの曲を入れて聴いています。

――ちなみに今回の収録曲みなさんが個人的によく聴いている曲はありますか。

SAKIKA 私は15歳だからこその悩み、不安をそのまま描いた「15」を良く聴いています。自分の曲なのですが、ネガティブに浸りたい時に聴くんですよ(笑)。なので、ちょっとシンドイなという時に「15」を聴きます。

MIREI 余計に落ちそうやけど(笑)。

SAKIKA 一回ドン底まで落ちて、そこから這い上がってくるんです(笑)。そのあとに「キセキラッシュ」のようなアップチューンで気持ちを上げるんです。

MINA 私は「甘い誘惑」が好きで聴いてます。みんなの楽器の音だったり声が私好みでして。もうLOVEですね! レコーディングした時はリバーブがけっこう掛かっていたんですけど、ヘッドフォンとかで聴いた時に、耳に吸い付くような感じにしたかったので、歌のリバーブを薄めにしてもらいました。歌がより近くに感じられるミックスになったと思います。

――ミックスダウンの時にそういった注文はよくされるんですか?

MIREI デシベル単位で調整してもらいます! 音の定位(パンニング)も「この辺に欲しいです」と細かく言う時もあります。

SAKIKA 本当にMIREIはめっちゃ細かいんです。みんなそれぞれの楽器に関しては意見を聞いていただいています。

――みなさんの意図がすごく反映されたアルバムになっているんですね。NAGISAさんの良く聴く曲は?

NAGISA 「15」も良く聴いていますけど、「マーメイド」も良く聴きます。この曲はタイトルからも分かる通り、海辺をイメージできるんです。良く眠りたい時に聴いています。あと、いま南国に行きたいという願望がありまして、それもあって「マーメイド」がお気に入りです。

MIREI マーメイドって南国なの?

一同 (笑)。

NAGISA 私のイメージでは南国です(笑)。あと新曲の「JUMP」も駅とかでノリノリで聴いています。

MIREI 私も「JUMP」を良く聴いています。新しい曲というのもあるのですが、めちゃめちゃ聴き込んでいます。

――この曲は体を弾ませたくなるようなリズムが心地よいですよね。MIREIさんはけっこうリズムで選ばれたりします?

MIREI 確かにリズムで聴いてしまうことが多いです。ビートだけではなく、ドラムを始めてからメロディもリズム視点で捉えるようになりました。でも、ダンスをやっていることもあって、昔からリズム重視で音楽を聴いていた感覚はありました。

――個人的に気になった楽曲に「聞いてほしいこと」があります。なんでもSAKIKAさんがお母さんとケンカしたエピソードから生まれたとのことなのですが。

SAKIKA そうなんです。去年些細なことでケンカになりまして…。私が反抗してしまって。上京してから母に会う機会もそんなにないので、ケンカ別れしたままで謝ることもしてなかったんです。月日が経って自然と和解した感じになってしまって。

 この曲を作った動機は、私も今年で高校を卒業するのですが、反抗期もあった中で改めて「ありがとう」という言葉をいう機会もなかったなと思いまして。私自身も聴いてくださる皆さんにとっても、この「聞いてほしいこと」で感謝を伝えやすくなったらと思い書きました。

――そういう時ありますよね。感謝の言葉を言いたいけれど照れ臭かったり。みなさんも歌詞に関して色々案を出したみたいですね。

SAKIKA そうなんです。みんなからも「感謝したいこと」をテーマにエピソードをもらいまして。

――歌詞のどの辺りにみなさんの意見が反映されてるのでしょうか。

SAKIKA お弁当のところで<毎日の楽しみ 定番の冷凍のグラタン>とか、みんなで話しているなかで出てきたワードです。

――定番というと?

MIREI 真ん中にエビが乗ってて、紙のカップの底に占いが書いてあるグラタンがあるんです。

NAGISA それが定番ですね!

SAKIKA 学校でもお弁当に入ってる人が多かったよね。これは私たちの同世代には共感してもらえるんじゃないかなと思います。この曲をプレゼントしたり何でも良いんですけど、感謝がお母さんに伝われば嬉しいです。ちょうど今、卒業シーズンに突入するので、タイミング的にすごく良いのでライブでも早く披露したいです。