韓国の俳優で歌手のチャン・グンソクが10日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで全国ツアー『JANG KEUN SUK THE CRISHOW IV -Voyage-』の追加公演をおこなった。このツアーは昨年10月からスタートし、全国7カ所を巡るもの。追加公演として決まった東京でのステージは同会場で3日間に渡っておこなわれた。チャン・グンソクは人生の“喜怒哀楽”をテーマに、四構成で多種多様なパフォーマンス、衣装、MCを披露し集まったファンを魅了。本人も「半年くらい『Voyage』というタイトルでやってきて幸せでした。皆からの綺麗な心を忘れないように頑張ります」と感謝とこれからの意気込みを述べた。【取材=小池直也】

「喜」皆さんと一緒にやっている音楽

 ノスタルジックな風景が映るオープニング映像が流れた。その後、白い幕には「喜」という字が写った。その幕が落ち、チャン・グンソクが登場。衣装は爽やかな花柄シャツと黒いパンツ。さらに同じ柄のストール、胸元と手の回りにはシルバーが光る。ここからツアー追加東京公演2日目がスタート。

チャン・グンソク

 開始初球は「Darling Darling」。アップテンポな明るい曲だ。黄色い声援とともに白のペンライトが揺れる。チャン・グンソクはエンディングの音に合わせて首を揺らしていた。

 続くは「Endless Summer」。特注のマイクも光る。バンドはギター×2、ベース、キーボード×2、ドラム、コーラス×2の8人編成。チャン・グンソクが「1、2、3、4!」とダンディに呟いてクラップを求める場面も。

 そして「今日は土曜日だから全国で1番熱い夜を作りましょう!」と煽り「For you 〜僕が頑張れる理由〜」。流暢な日本語でコール&レスポンスを誘い盛り上げる。さらに手を振りながら、ポップにパフォーマンスしていった。

 そしてMC。「追加公演がツアー中に決まったんです。今回のライブは皆さんと一緒にやってる音楽じゃないかな。東京がこのツアーの最後なんですけど、これからの僕も皆さんも人生、Voyageはずっと一緒だと思います」とした。

 「ひだまり」で再び演奏に戻る。アコースティックギターが効いた、爽やかなサウンド。会場からは一緒に歌うファンの声も聴こえた。リアルタイムのライブ映像と綺麗な風景の映像が重なったスクリーンの光景が美しい。

 エンディングしてからチャン・グンソクが退場。赤い照明がミステリアスにステージを照らしながら、ギター主導のロックなサウンドがバンドによって提示された。そして、画面に映し出された文字は「怒」。

「怒」、「哀」30代は仕事を頑張りたい

 チャン・グンソクが黒基調の衣装に着替えて再登場。ここからは「Let me cry」、「お願い、My Bus!」、少しMCしてから「Beautiful change」と先ほどまでの明るめな楽曲と変化をつけ、ミステリアスなロックで魅せていく。「渇いたKiss」では汗を流しながら熱唱していた。

チャン・グンソクのステージ

 そして、しっとりとしたサウンドと星空が映し出される演出から、浮かび上がる「哀」の文字。白いシャツに着替えたチャン・グンソクは、メロウなバラード「会いたくて」を歌う。感情を炸裂させる彼の様子を見て、客席からは黄色い声が飛んでいた。

 「卒業旅行」もベッドに座り、しっとりと歌う。ワンコーラス歌い終えるだけで大きな拍手。ロマンティックな空気が広がっていた。そして、彼は続く「君ならどんなふうに」の転調を伴った間奏で立ち上がり、ステージ中央前方へ歩み寄って歌い上げた。たった1つのしぐさだが、それだけで劇的な効果をもたらす。

 そして、ここでこの日のスペシャルゲスト、若手韓流ポップデュオのNick & Sammyがライブ。世界のシーンと共鳴する楽曲を2曲披露した。彼らのパフォーマンスの後、チャン・グンソクが「僕もああいう時があったんですよ。誰か僕をライブに呼んで新しい経験をさせてくれないかなと思っていたんですけど、一度もなかったです。自分のパワーでここまで来ました(笑)」と話すと、大きな拍手が。

 さらに「僕も先輩の年になったので、出来る事があれば自分だけじゃなくて後輩の未来も助けたい」と述べた。

 チャン・グンソクはバックバンドと、製作スタッフに感謝を示してから「20代は『僕はチャン・グンソクだから』というプライドと原動力があった。30代は責任を持ち、仕事を頑張りながら楽しみたい。皆さん、1日1日希望を持って前進していきましょう」と呼び掛けた。そして背後には「楽」の文字。

「楽」皆の綺麗な心を忘れない

 「Parade」。シリアスな雰囲気をぬぐって、楽しさをアピールしていく。サビを歌いきってから投げキスするサービスも。「Tomorrow」のサビでは大合唱が起きた。チャン・グンソクがひとり幻想的に歌ってエンディング。そして、再びマイクを取って「25年後はなにしてるのかな」と話し、結婚については「バレないように頑張ります」と笑った。

チャン・グンソク

 ここから本編は収束に向かう。チャン・グンソクは切なく響いた「In my dream」、壮大な間奏から、最後のサビが涙を誘った「抱きしめたい」、タイル状の映像演出が美しく、力強いサウンドの「Turn off」と並べていった。

 セットリスト最後は「Don’t be afraid」だ。笑顔でくるくると回るチャン・グンソク。やさしく歌っていく。「最後までついてきて」と促し、合唱へ。静かになる展開を交え最後はアクセル全開で、キャノンも発車された。チャン・グンソクは「ありがとう!」と叫び退場していった。

 そして、アンコールへ。「Voyage」でラフな衣装になったチャン・グンソクがトロッコに乗って再登場し、ステージから客席に向かって行く。沢山のファンに手を振り、ファンから声援が上がっていた。「みんな楽しかったよ! ありがとう!」とチャン・グンソクも応える。

 「ボクノネガイゴト」はジャンプを先導して、テンション高めに。バンドもアッパーな演奏でチャン・グンソクに花を添える。フードを被った彼を3カ所からカメラが追う。

 そして「Nature Boy」へ。ファンキーなギターの上に歌で乗り込むチャン・グンソク。ファンも合いの手で参加する。セクシーなしぐさを見せ、盛り上がるサビでもノリノリだった。最後に「明日になると最後のライブだし、韓国に帰るとドラマの撮影が始まります。半年くらい『Voyage』というタイトルでやってきて幸せでした。皆からの綺麗な心を忘れないように頑張りますから、応援してください」とMC。

 いよいよ本日ラスト、「Feel the beat」。テンションを上げて最後まで盛り上がっていく。チャン・グンソクもオーディエンスを煽って熱狂へと巻き込む。フードを深くかぶって彼は、見事なラップも披露していた。「めっちゃ楽しかったよ! ありがとう、また明日!」と告げて、ツアー東京公演の2日目を終えた。