4人組バンドのHOWL BE QUIET(ハウル・ビー・クワイエット)が2月10日に東京・渋谷CLUB QUATTROで『Dousite? Tour 2017~2018』の追加公演をおこなった。2017年12月20日の千葉LOOKを皮切りに、1月26日のHEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3まで全8カ所おこなわれた関東近郊ツアーの追加公演で、2月1日の愛知・名古屋CLUB QUATTROから東名阪を廻るというもの。この日は新曲を6曲も投入し「Dousite」や「ライブオアライブ」などアンコール含め全18曲を披露。ステージで演奏したいという想いが、全面に出たライブのもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

この2カ月間をぶちまけて帰りたい

撮影=山川哲矢

 会場の渋谷CLUB QUATTROには多くの観客で埋め尽くされ、サウンドチェックの音をBGMにこれから始まるライブへの期待感で満ちていた。そして、開演時刻を少々過ぎたところでSEが鳴り響き、メンバーがステージに登場。定位置に着くと、まずはインストナンバーで歓迎の音を響かせた。心踊るサウンドに続き、今回のツアータイトルにもなっている「Dousite」でライブの幕は開けた。カントリーの匂いを感じさせる軽快なナンバーで、一気にHOWL BE QUIETの世界観へ引き込んでいく。

 「ファーストレディー」、「Daily Darling」と序盤から心地よいグルーヴ感で牽引し、「この2カ月間をぶちまけて帰りたいと思います」と竹縄航太(Vo、Gt、Pf)の言葉から、クラップを誘発させ会場の一体感が高まった「ギブアンドテイク」へ。<Hurray Hurray♪>と掛け声をステージ上にエールを送るように声を放つオーディエンス。ライブの臨場感に包まれた1曲。

 そして、ここで新曲を投入。軽快なコードワークにHOWL BE QUIETらしさ溢れるサウンドと歌は笑顔に導く。新曲ながらもそのビートに体を揺らすオーディエンスの姿。続いての「ウォーリー」では、竹縄によるピアノと歌からドラマティックに展開。ワイパーのようにビートに合わせ、規則正しく腕を左右に振る光景がフロアに広がった。

 MCを挟み、竹縄はアコギを手に取り「男代表として歌います!」と宣言し、昨年リリースされたアルバム『Mr. HOLIC』のオープニングを飾る「ラブフェチ」を披露。岩野亨(Dr)の安定感のあるリズムに体を弾ませ、竹縄の歌の世界にどっぷりと支配されていく。そして、「一緒に歌おう」と投げかけ始まった「レジスタンス」は、諦めない強い意志をサウンドに乗せぶつけていく。<Hey!>とアクセントに合わせオーディエンスもその場でジャンプし、会場を揺さぶっていく。

 ここから、3曲連続で新曲を投入。心をほっこりとさせるミディアムナンバーから、橋本佳紀(Ba)のセクシーなベースラインが印象的なナンバー、そして今の時期にピッタリな冬を感じさせるミディアムバラードナンバーでは竹縄の表現力を堪能。どの楽曲も情景が見えるようで、その世界観にオーディエンスも静かに浸っているようだった。

人間として何も成長していない説

撮影=山川哲矢

 MCでは黒木健志(Gt)がメインで進行。4年前に今回と同様に関東近郊を廻るツアーをおこない、その当時のことを思い出そうと今回のツアーを組んだと意図を語った。黒木はその4年前からHOWL BE QUIETは人間として何も成長していないのではないかと、メンバーの素性を暴露していくコーナーで会場の笑いを誘う。そして、ライブはラストスパートへ。躍動感に満ちた「PERFECT LOSER」から、黒木のケルト音楽を彷彿とさせるギターフレーズがスパイスとなり、この日一番の盛大なシンガロングが会場を包み込んだ「ライブオアライブ」。一丸となったエネルギーが降り注ぐ。

 メジャーデビューシングル「MONSTER WORLD」は畳み掛けるビートとメロディーによって鮮烈なサウンドを放ち、バンドの“陽”の側面を打ち出しオーディエンスを扇情させ、ラストは本日6曲目となる新曲をドロップ。インパクトがあるイントロから手拍子をしたくなるビートに、畳み掛けるメロディを浴びながら本編を終了した。

 アンコールを求める手拍子は「ライブオアライブ」のシンガロングに変化。その歌声に呼び戻されるようにメンバーが再びステージに。華麗なピアノの旋律から大きく息を吸い込む竹縄。届けられたのはインディーズ時代の楽曲「GOOD BYE」。しっとりと言葉を丁寧に紡いでいく。「今回新曲沢山やったけど、早く音源として届けられるようにしたい。今年1年いろんな場所でライブして、曲も作っていくので宜しくね」と意欲を見せ、ラストは「にたものどうし」を披露し、この日のライブは大団円を迎えた。

 この楽曲の歌詞にもあるような、<伝えたいことは山ほどあって♪>そんな感情がステージから溢れ、オーディエンスはメンバーが去った後も、再び、「ライブオアライブ」をシンガロングする姿が印象的だった。ライブをしたいという、ミュージシャンとしてのあるべき姿が全面に出たステージであった。