3人組バンドのMINT mate boxが2月7日に、2nd E.P.『beside』をリリース。デザイナー等のファッション関連でも幅広く活躍するやすだちひろ(B)が中心になって、SNSを通じて知り合ったmahocato(Vo&G)、KJ(G)と共に3人組バンドとして活動。昨年1st E.P.『present』でCDデビューし、中毒性のあるリフ、90年代を彷彿する特徴的なサウントが話題を集めている。今作『beside』は、ヤマモトショウ(ex:ふぇのたす)が作詞作曲とプロデュースを担当し、メンバー曰く「女の子の取扱説明書みたいな」と評する、可愛くポップな作品。心地の良く軽快なバンドサウンド、mahocatoのキュートな歌声、独特なメロディが耳から離れない作品になった。SNSが繋いだバンドが目指すものとは? 作品『beside』の制作裏話や今作にかけるメンバーの心境など聞いた。【取材=榑林史章】

メンバーもプロデューサーもSNSで探した

――SNSでメンバーを集めて結成したそうで、すごく今風ですね。

やすだちひろ

やすだちひろ 最初からSNSで探そうと決めていたわけではなかったんですけど…「バンドをやりたい!」と思った時に、SNSでたまたまmaho(cato)を見つけ、SNSに載せていた弾き語り動画を観たら「声が好みすぎる!」と思って、DMを送って誘いました。

mahocato 私は地元が広島で、英語の先生をやっていたんですけど、仕事の兼ね合いでちょうど上京したばかりのころに、ちーちゃん(やすだちひろ)から連絡をもらって。「東京で何か新しいことをやりたい!」という気持ちだったので、まずは会ってみようかなと。

KJ 僕は、mahoとは地元のころからの知り合いで、ギターはやっていたけど、別にバンドをやろうと思って上京していたわけではなくて。そこにmahoから連絡を受けて、僕もちょうどやりがいのありそうなことを探していたので、面白そうだなと思って加入しました。

――それがいつくらいなんですか?

やすだちひろ 2016年の春ごろです。だから、2人と出会ってからまだ2年も経っていないんですよ。それから、本格的な活動をし始めたのが、2017年1月になります。

――それにしてもmahoさんはオリジナリティのある声で、確かにやすださんが声を気に入った気持ちもわかります。

やすだちひろ 歌が上手い人はいっぱいいるけど、私はそれ以上にすごく声に惹かれました。たとえば今作『beside』の5曲目に収録の「アシンメトリー」はすごく早口の歌ですけど、mahoの声じゃないと上手くハマらなかったと思うし、mahoの声だから可愛く聴こえるなと。

KJ 僕は、mahoの歌に対してジャマすることなく、どう自分なりのギターを表現できるか、常にバランスを考えるようにしています。曲もすべて、mahoの声を活かすことが大前提にありますね。

mahocato もともと私は、自分の声がすごく嫌いだったんですよ。特に子どものころは、みんなにマネされてからかわれたりしていたし。このバンドを始めるまでは、だいぶ嫌いでした(笑)。でもプロデューサーのヤマモトショウさんから、「その声だから、このバンドの曲を書きたいと思った」と言ってもらって。それから「あれ?もしかしていい声なのかな?」って、自信を持てるようになりました。

――ちなみに、やすださんはどうしてベースを選んだのですか?

やすだちひろ ベースを始めてまだ2年くらいですけど、漠然と“ベースを弾いている女子は格好いい”と思ったんです(笑)。練習はすごく大変でしたけど、自分でやると決めたし、やるしかないと思ったので、練習は人一倍がんばりました。ベースが未経験だったのがコンプレックスだったし、もともとミュージシャンではない人がバンドをやると軽く観られがちで、それも自分の中でコンプレックスになっていて。だからこそ、楽器で認められたいという気持ちがすごく強くなって。練習を始めてからどんどんベースが好きになったし、ベースを始めて今が一番楽しいし、これからもっとやってみたいプレイとかフレーズも浮かぶようになっていて。成長過程も含めて、今はベースに関わる全部が楽しいです。

――KJさんは、学生時代にバンドをやっていたのですか?

KJ ギターはやっていたけど、当時は成功したいとか夢を持っていたわけではなくて、趣味程度でした。それに学生時代は、人とワイワイする感じが少し苦手でもあって。それが今は、いろんな人と関わってチームで何かをやっていく中で、人と一緒に何かを作ることの楽しさを感じられるようになり、自分自身が少しは変われたかなと思っています。学生時代には感じられなかった青春が、大人になってやっと訪れたみたいで、今が人生で一番楽しいです。

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