<記者コラム:オトゴト>
 24日に、さいたまスーパーアリーナでおこなわれた、LUNA SEAのワンマンライブ『LUNA SEA The Holy Night 2017』を取材した。このライブでは、メンバー全員の楽器機材の電源供給として、再生可能エネルギー由来の水素と燃料電池自動車が用いられた。筆者は、前回のコラムで水素燃料電池、電源の質によるサウンドの変化を執筆したこともあり、電源・電気の質でどれほど変わるかというのを楽しみにしていた。

 その結果を単刀直入にいえば、今までとは違うサウンドになっていたのは確かだった。それが全て水素燃料電池のおかげだとは思わないが、昨年とは明らかに音の分離が違うように感じ、音が団子状態にならず一つひとつの楽器の音が立っている、解像度が上がりクリアになって本来の音の持つエネルギーが余すことなくオーディエンスに届いているような印象だった。

 個人的見解は、発電所からの距離などで電気の質が変わるならば、ソーラーパネルや東京ガスの家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」など、積極的に使用を検討したくなるほどだった。地球へのエコにも繋がるならばなおさらだ。オーディオマニアの中には自宅の敷地内に“マイ電柱”を建てる人もいるほど、電源は重要視されており、そんな“マイ電柱”に変わるシステムになるのではないかと感じた。

 話が多少変わるが、最近、良い音で聴きたいと考えている人が非常に多くなっていると実感することがあった。某ヘッドフォン・イヤフォンショップに訪れたところ、休日ということもあるが多くの人で賑わっていた。安価なコーナーはもちろんだが、ハイエンドと呼ばれる10万円を超える高額コーナーでも真剣に視聴する人が多く見られた。

 高ければ良いわけではないが、ネット通販などで試さずに買うよりも、しっかり自分が聴きたい音質をイメージし、もしくは自分の知らない音への出会いを欲し、自らの足で真理を探求することの楽しさを感じている人が多くいることに感銘を受けた。

 そこから新たな発見もあるはずだし、様々なことに世界を広げてもらえたらと思う。そんな筆者はもう2年ほど家電量販店に通い、どのヘッドフォンを購入しようか未だに迷っている優柔不断です。でもこの時間が一番楽しいのかもしれない。【村上順一】

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