フィリピン出身シンガーのBeverlyが14日、東京・マイナビBLITZ赤坂で『Beverly 1st JOURNEY 「AWESOME」Encore Tour』のファイナルをおこなった。このツアーは彼女の初となるワンマンライブが完売した事を受けて、大阪と東京でおこなうというもの。アメリカ、フィリピン等の音楽祭で数々の受賞歴を持ち、今年は日本でのデビューアルバムやアリアナ・グランデ来日公演のサポートアクトに抜擢など躍進の1年となった彼女。ステージでも「沢山のチャンスとHappyを頂きました」と話すBeverlyの2017年、集大成となった本公演を以下にレポートする。

特別な夜を皆さんと過ごせることが本当に嬉しい

(撮影=田中聖太郎)

 Beverlyは白いドレスを着て登場。本日のバックバンドはギター、ベース、パーカッション、ドラム、キーボード、オルガン&コーラス、コーラスの豪華7人編成となっていた。セットリストは「Tell Me Baby」からスタート。爽やかな開幕で、観客のワクワク感を煽ってから「Too Much」へ。自然な日本語で歌い上げていく。8人で繰り出される、バンドの重厚なグルーヴも気持ちが良い。

 3曲目はドラマ主題歌で火が付いた「I need your love」。Beverlyのハイトーンボイスが鋭いリズムで刺さる。間奏では「トーキョー!」と叫び会場を煽ってあく。それに乗せられフロアのテンションも高揚していた。

 ここでMC。「皆さんこんばんは!『AWESOME』アンコールツアーにようこそ。特別な夜を皆さんと過ごせることが本当に嬉しいです。一緒に歌ったり踊ったり、楽しんで行きましょう!」流暢な日本語でしっかり観客とコミュニケーションをとる。

 次の曲は自身で作詞したという「Empty」。静かな導入から、哀愁を帯びたサビを情感たっぷりに歌っていくBeverly。それを赤と紫の照明が演出した。「Dance in the Rain」はシンセブラスが効いたメロウな楽曲。ゆるやかなビートのなか、身ぶり手振りを交えながら歌い上げていく。オーディエンスからクラップも起きて一体感を増す会場。アウトロは伸びやかなフェイクが帯の様に広がった。続く「Nowhere to go…」では、中間部でBeverlyとコーラス二人とともに綺麗な3声を響かせる。

 再びMC。今年は彼女にとって沢山の事が起こった1年だった。ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌へ抜擢、デビューアルバム『AWESOME』の発売、アリアナ・グランデ来日公演でのオープニングアクト、『a-nation 2017』への出演。そして、フィリピンでおこなわれたASEAN設立50周年記念晩餐会での歌唱披露。そこでフィリピンのドゥテルテ大統領、安倍首相、トランプ大統領の前で歌った事は「今までで一番緊張したパフォーマンスだったと思います。本当に信じられません」と話した。会場からは大きな拍手が。

 さらに「沢山のチャンスとHappyを頂きました。支えてくださった皆さんに大きなThank youを送りたいと思います。来年は私の日本語も良くなります様に」とも重ねた。

 そして、「Future」「今もあなたが…」という流れで演奏が再開される。2曲とも緊張のASEAN設立50周年記念晩餐会で披露した運命の楽曲。バワフルな歌声が炸裂した。続く「Unchain My Heart」は、囁やくような歌い始めから、日本語で切なく歌い上げる。バックバンドも一糸乱れぬ見事な演奏でBeverlyを引き立てていた。

 そして「日本の夜はとても寒いです」と再びBeverly。さらに「どんな時もヒートテックがあれば鬼に金棒です」とすると、この「鬼に金棒」という言葉が自分でも良くわからなかった様で、バンドメンバーに意味を尋ねるコミカルな一幕も。

祈りを込めて...「Amazing Grace」を披露

(撮影=田中聖太郎)

 ライヴは佳境へ。ご機嫌な歌声とバンドの熱量が拮抗していく「Be The One」、ビアノと歌だけの世界か一気にスケールが広がる「Just once again」、爽やかなサウンドの上で、ポニーテールを揺らして歌うBeverlyが印象的な「Never Ever」と曲を繋げていく。

 「私の新しい曲です」と告げて演奏されたのは「All I Want」。シティポップ風なビートから、サビでダンサブルに。その音を浴びて踊りながら、Beverlyは気持ち良さそうに歌う。エンディングではキュートな笑みを浮かべた。

 「Mama Said」は速めのテンポでファンキーに。カラフルな照明が光るなか、Beverlyはソウルフルに歌い回す。メンバー紹介のコーナーも盛り込まれ、バックミュージシャンのソロがそれぞれ聴ける贅沢な時間だった。

 そして本編の最後は「Sing My Soul」。フロアに手を振り、感謝を届けるBeverly。間奏ではギターと向かい合うパフォーマンス。ミラーボールが3つ回るピースな空間を、観客も手拍子しながら楽しむ。Beverlyが「皆の声を聴かせてください!」と呼びかけると<My Life, your Life♪>の大合唱が起きた。

 エンディング後、Beverlyがステージを後にすると、オーディエンスからのアンコールによって再度ステージに。黒い衣装に着替えたBeverlyは、まず今年世界的にヒットしたルイス・フォンシの「Despacito」を日本語でカバー。ラテンのリズムで魅了した。

 さらに季節に合ったクリスマスソング「Xmas with you」。キラキラした楽曲と照明で、一気に会場がクリスマス気分に。そして「Can You Feel The Love Tonight」。Beverlyの伸びやかな高音はアンコールになってもツヤを失わない。

 「もう1曲歌っていいですか?」とMCして「Do That!」へ。Beverlyはダンサブルな楽曲でステージを踊りながら右往左往する。オーディエンスとのコール&レスポンスもばっちり。バックバンドも最後まで楽しそうに演奏していた。楽曲がエンディングに着地すると、とびきりの大きな拍手がステージに向かって送られた。そのなかで、バンドが退場してから、ひとり深いお辞儀をするBeverly。

 そしてしみじみと語った。「最後までお付き合い頂きありがとうございます。この素晴らしい年を与えてくれた神様に感謝したい。来年も私たちにとってよい年になる様に、祈りを込めてこの曲を歌います」。

 MCで観客の心を掴んでから「Amazing Grace」を披露。オルガンとピアノのシンプルな伴奏で、透明感のある歌声にBeverlyの純粋な想いが溢れていた。歌い終わると彼女は何度も感謝しライブの幕は閉じた。

セットリスト

1.Tell Me Baby
2.Too Much
3.I need your love
4.Empty
5.Dance in the Rain
6.Nowhere to go…
7.Future
8.今もあなたが…
9.Unchain My Heart
10.Be The One
11.Just once again
12.Never Ever
13.All I Want
14.Mama Said
15.Sing My Soul

ENCORE

1.Despacito
2.Xmas with you
3.Can You Feel The Love Tonight
4.Do That!
5.Amazing Grace

Beverly
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