公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は20日、第24回理事会を開き、2020年東京五輪・パラ五輪の開会式・閉会式に関する基本コンセプトを決議した。このなかで、開会式など4式典を一体ととらえた基本プランを作成するために設置される、総合プランニングチームに椎名林檎が含まれていることがわかった。

 4式典とは、五輪およびパラ五輪それぞれの開会式と閉会式のことを指し、これら4つの式典を一連の四部作と捉え、起承転結となるよう、メリハリをつけた構成にするとしている。これら大会ビジョンなどに基づき、開・閉会式の基本コンセプトが決められた。その大網は次の通り。

【平和】和を尊ぶ考え方が、分断や対立を超えた世界につながることを示す。
【共生】多様な違いを認め合い、支え合い、活かし合うことで、新しい価値を生み出す共生社会を目指すことを示す。
【復興】自然災害を乗り越え、諦めることなく次代を創ろうとする姿を示し、世界の人々への勇気へとつなげる。
【未来】持続可能で、人間性豊かな、新しい時代のスタートラインとする。
【日本・東京】歴史の中で培われ、今も生きる日本・東京の美しい感性を大切にする。
【アスリート】スポーツの祭典として、主役のアスリートが安心して参加できる式典を目指す。
【参画】多くの人々が自分も式典に関わっていると感じられるような、みんなでつくる式典を目指す。
【ワクワク感・ドキドキ感】熱気や興奮を感じられ、一生に一度の体験となるような機会とする。

 これらのもと、4つの式典の位置づけと方針が決められ、“4式典を一体と捉えた”基本プランを作成していくために、「東京2020 開会式・閉会式 4式典総合ぷラニングチーム」を設置。基本プランを策定したうえで、来夏に4式典の監督を選定し、各々制作に入っていくとした。

 チームの人選については、以下の観点で進められた。

 ▽4式典全体のプランを作り上げていくに当たり、式典が舞台的要素だけでなく、世界中にテレビ ・WEBを通じて放映されることから、映画制作に携わり、映像とストーリーを統合できる人材が必要ではないか。
 ▽基本コンセプトにある日本・東京の伝統を演出できる人材、また、共生・パラリンピックを表現できる人材が必要ではないか。
 ▽内外の評判を得たリオ大会のハンドオーバーのチームの知見も活用すべきではないか。

 メンバーは次の通り。

川村 元気(映画プロデューサー/小説家)
栗栖 良依(クリエーティブ プロデューサー/クリエーティブ ディレクター)
佐々木 宏(クリエーティブ ディレクター
椎名 林檎(演出家/音楽家)
菅野 薫(クリエーティブ ディレクター/クリエーティブ テクノロジスト)
野村 萬斎(狂言師)
MIKIKO(演出振付家)
山崎 貴(映画監督)