<記者コラム:オトゴト>
 LUNA SEAが23日・24日に、さいたまスーパーアリーナで開催する『LUNA SEA The Holy Night 2017』で、メンバー全員の楽器機材の電源供給として、再生可能エネルギー由来の水素と燃料電池自動車を用いることを発表した。「質の高い電気を使用する」ことで、より厚みのあるクリーンな音像を響かせる狙いもあるようだ。供給する電気の質で音は変わるのだろうか。考察してみた。

 今年5月におこなわれた結成25周年を記念したライブでは、SUGIZO(Gt、Vn)さんがライブで初めて、電源供給に燃料電池自動車を使用したことで話題となった。話によれば、水素エネルギーで発生した電気はエコであると同時に、クリーンな電源はサウンドにも大きく影響するようだ。一般的には、電気の質に「クリーン」も「ダーティ」もあるのか、という話になりそうだが、電源が音へ及ぼす影響は知られており、オーディオや音楽制作の現場では重要視されている。

 筆者が知ったのは15年ほど前。電源ケーブルを変えると音が変わるという、まことしやかなことがオーディオ界内ではブームになっていた。その電源ケーブルもピンキリで安いものは数百円、高いものでは100万円を超えるものもある。一体どれほどの効果があるのだろうか。

 結論としては、ケーブルで音は変わると断言できる。しかし、値段が高いから良いかといったら個人的に試したところでは違った。ケースバイケースだが、3万円のケーブルより1000円もしないケーブルの方が筆者には好みだったことがあったからだ。

 電源にもノイズなどを取り除き整流する電源整合機と呼ばれるものがあり、クリーンな電気を供給してくれるものがある。今回の水素エネルギーはこちらの部類に入る。割とこの電源整合機の効果は、我々からするとその違いは微妙なので気づかないかもしれない。

 そのぐらい微妙なものだが、確実に変化は起きる。5月のライブはSUGIZOさん1人でも効果はあったとのことで、これが今回、LUNA SEAの5人全員がこのエネルギーで作った電気で演奏したら、効果は大きくなるはずだ。

 通常のライブでも音が良いと評判のLUNA SEAが、この電源供給でどのようなサウンドを聴かせてくれるのか当日への期待は高まる。これはライブ全体からしたら小さな変化かもしれないが、その小さな積み重ねが後に大きな変化を生み出していくだろう。【村上順一】

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