<記者コラム:オトゴト>
 女優の藤吉久美子さんに不倫報道が流れた。藤吉さんは昨夜に会見を開き、騒動を謝罪。不倫は「ない」と否定した。伝えられているなかには、藤吉さんは「もともと歌手になりたかった。夢だった」とし、不倫相手と報じられているA氏を、歌手活動の道を開いた恩人とも称えている、という内容もあった。=写真は初ライブのもよう=

 藤吉さんは2015年5月に自身の夢だった歌手として初ライブをおこなった。当時、小媒体は彼女にインタビューする機会があり、その思いを聞いた。大女優でありながら「女優よりも歌手になりたかった」という意外な話で幕を開けたインタビューは、過去の生い立ちから女優デビューに至るまで、約1時間超にわたった。藤吉さんは目を輝かせながら「ライブでチャレンジすることで歌にしかできない表現方法でファンへの感謝の気持ちを伝えたい」と初ライブに臨む気持ちを熱心に語った。その姿は今も印象に残っている。

 そのインタビューの最後にはこんな話も聞いた。夫で歌手、タレントの太川陽介さんとのデュエットの可能性はあるのか?「こちらからお呼びするのは失礼。まだ太川さんの域まで達していないので」としながらも「そのうち向こうからオファーがきたら行きたい。デュエットいつでもまってるよ。ご要望があれば」とラブコール。その言葉、そして表情からは仲の良さを感じさせた。

 インタビューをおこなったその数日後、藤吉さんは初ライブに臨み、「Jupiter」などの楽曲を歌い上げた。当時は俳優業33年。その歴史のなかで磨かれた表現力と訴求力。歌の世界観をみごとに映し出し、集まった100人超の観客を感動させた。

 そして、その数カ月後には、地元の福岡でもライブをおこなった。不倫報道で再び、クローズアップされた藤吉さんの歌手活動。なんだか皮肉なものだ。【木村陽仁】