<記者コラム:オトゴト>
 毎年この時期になると、街中でクリスマスソングが聞かれるようになる。それぞれにパッと思い浮かべる、お馴染みの曲があるのではないだろうか。世界中でクリスマスソングとして定着してきているのが、やはり米シンガーソングライターのマライア・キャリーが1994年にリリースした『Merry Christmas』に収録されている「All I Want for Christmas Is You(邦題=恋人たちのクリスマス)」である。

 英・インデペンデント紙が11月30日に報じたところによると、マライアが毎年「All I Want for Christmas Is You」の印税で、平均37万6000ポンド(約5700万円)の収入を得ていると英タブロイド紙のデイリー・メールが報告したという。同曲は2015年には、Spotifyのその年の最もストリーミングされたクリスマスソングのリストでトップになった。

 同じく、ポール・マッカートニーが「Wonderful Christmastime」で26万ポンド(約3930万円)、英ロックバンドのThe Pogues(ザ・ポーグス)がクリスマスソング「Fairytale of New York(邦題=ニューヨークの夢)」で40万ポンド(約6060万円)の収入を得ているという。英国内だけで見ると、The Poguesが人気であるということのようだ。

 日本でも、マライアの楽曲よりも前にクリスマスソングとしてすっかり定着していた曲がある。山下達郎が1983年に発売した「CHRISTMAS EVE(クリスマス・イブ)」だ。昨年3月に30年連続で日本の週間ランキング(Top100)にチャートインしたとしてギネス記録認定を受けている。累計売上枚数は約190万枚(2016年3月現在)に達している。

 ちなみに「All I Want for Christmas Is You」は、1994年に放送されたフジテレビ系ドラマ『29歳のクリスマス』の主題歌として日本でも有名となった。『Merry Christmas』は日本だけで200万枚のセールス(オリコン調べ)を記録している。

 Wham!(ワム!)の「Last Christmas(ラスト・クリスマス)」(1986年)や、ジョン・レノンさんの「Happy Xmas(War Is Over)」(1972年)などクリスマスの定番ソングは多々あるが、どれも1994年以前に生まれた曲である。

 マライアがこれからどのような記録を打ち立てていくのか、そしてマライア以降のクリスマス定番ソングは生まれるのか、『アナと雪の女王』の主題歌として日本でもヒットした、米女優で歌手のイディナ・メンゼルの歌う「Let It Go」(2013年)はクリスマスソングとして定着するのか…クリスマスソングが聞けるシーズンにそういうことを考えるのも一興かもしれない。【松尾模糊】