来年9月に引退することを発表した、安室奈美恵。23日放送のNHK特別番組「安室奈美恵『告白』」では引退理由を告白し、反響を集めたが、この番組では、デビュー当時の想いや小室哲哉との出会いと別れについても言及。更に、テレビに出演しなくなった理由も明かした。

 8作目の「Body Feels EXIT」で音楽プロデューサー・小室哲哉と出会った安室。安室と小室のタッグは90年代後半の音楽シーンを席巻。デビュー当時はダンサーになりたかったという安室は、徐々に歌うことへの喜びを見出し、人気に拍車がかかると安室のマネをする“アムラー現象”が登場した。

 その人気絶頂の20歳で結婚、妊娠、休業を発表。復帰は98年12月31日の「紅白」だった。

 小室プロデュースを離れてから不安を抱えていたという安室は、所属レコード会社の担当者から自己プロデュースを薦められた。衣装やヘアメイク、ジャケ写、コンサート演出など、自らすることへの戸惑いもあったが、「正解もなければ間違いもない」との感覚を得ながらファンの反応を見て、手探りで“新しい自分”に挑んでいった。

 安室は歌詞づくりにもチャレンジ。「その時には息子もいましたので、この子のために何ができる? とか、その当時、素直に思ったことを言葉にして書きました」と楽曲「Say the word」を発表した。

 ただ、CDセールス、コンサート動員など、徐々に厳しい現実にさらされていく安室。悩みを抱える中で、自身の再生のために一度、「安室奈美恵」という存在を脇に置き、SUITE CHICを始動。安室は「あまり器用じゃないので、目の前にある単純なことを分厚い高い壁にしてしまうっていう、難儀な性格だなって思いながら」と苦笑いを浮かべながらも“楽しむ”ことを思い出し、悩みを克服した当時を振り返った。

 その後、コンサートが活動の主体となり、テレビに出演しなくなっていく。「テレビで面白いことを言わないといけないんじゃないかとか、面白いことをしなきゃいけないんじゃないかとか、それがだんだん苦しくなってきた」と率直に明かし、「コンサートっていう場所で、生の私を見てもらって、『こんな私でよければ好きになっていただけませんか』みたいな感じがあったので」と、表現の場がコンサートにシフトチェンジして行ったという。

 さらに、安室は「去年はこう言ったから、今年は何を言えばいいんだろうとか。なんかだんだん無くなっていっちゃう。自分の日常を話すにしても、例えば20公演あって、自分のネタが20個もない…」と苦笑い。コンサートでMCをしない理由を明かし、MC抜きのコンサートも成功を収めたことから「MCはもういらないね」との結論に至っていったようだ。【朝倉浩正】

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