『第30回ジュノン・スーパーボーイコンテスト』の最終選考会が26日、都内でおこなわれ、千葉出身の大学生、綱啓永(つな・けいと)さんがグランプリに輝いた。綱さんは一度落選しており、同コンテスト史上初の敗者復活からのグランプリ。受賞の際には思わず口を押さえて涙を流す場面も見られた。

 武田真治、袴田吉彦、柏原崇、伊藤英明、小池徹平、平岡祐太、溝端順平、三浦翔平、菅田将暉と、これまで俳優、モデル、タレントとして数多くのスターを輩出したこのイベント。今年は開始から記念すべき30周年を迎え、約500人の一般観覧者も来場。過去最高応募総数1万7283人からこのファイナルの席に13人の候補者が選ばれ、グランプリの座を競った。

 綱さんはこの日に先立って行われたベスト30の際には、一度落選しており、敗者復活を経てこの日の舞台に立った。敗者復活制が採用されたのは8年前の第22回開催からで、敗者復活からグランプリに輝いたのは、史上初の快挙となる。

綱啓永さん

 この日はダブル受賞者3人と、緊張感漂うグランプリ受賞発表となったが、受賞者の番号と名前が呼ばれると綱は思わず口を押さえて目を赤く腫らす様子も見せる。そして「無理だと思っていた」という受賞に対して「敗者復活で上がって、こんな自分がもらっていいものなのかと」と戸惑いすら言葉に出るほど。そして受賞の喜びを伝えたい人はとたずねられると「家族友人、応援してくれた人です」と感謝を口に表した。

 アピールタイムでは、ファイナリスト発表から2カ月で習得したというサックスを披露。アピールタイムには自信の程を「95%くらい」と語っていたが、受賞後に「そんなこと思ってもいなかったけど、言葉だけでも言っておこうと」とその瞬間を振り返る。

 母の友人の推薦により参加した本コンテストだったが、もともと芸能界にも興味があり、今回の受賞にて希望に胸を膨らませる。希望は俳優業で、溝端淳平や山崎賢人、菅田将暉らジュノンボーイの先輩にあこがれているという。また希望する共演者には「タメだったら広瀬すず。恋人(役)がいいです」とも明かした。

 また、この日アピールの告白演技実演で、告白される役となったゲスト審査員のブルゾンちえみは、綱からバックハグを受けるという役に。その演技には「with Bでやられなれているはずだったんですが、ジュノンのハグはやっぱり違いますね」と感激した様子を見せる一方で、アピールを見た時に「あっさりやっているように見えて、よく見ると緊張で少し手が震えているところも見えたんですが、それが一生懸命やっているように見えて」と審査で見抜いた性格を称賛する。

 ブルゾンに対しておこなったバックハグの出元は「親から教えてもらった。どちらかというとお父さんから」と明かす綱は実施前には楽屋裏でファイナリストたちと練習をしていたと、初々しい雰囲気も見せる。

 そんな綱に対し、この日司会を務めた中山秀征も「自然体なんですよね。嘘がないというか。背中を触ったら熱いんですよ。影の努力がたくさんできる人ではないかなと思います」と絶賛。「いろんな場面でこういうことがあると思うけど、今日のことを忘れないことですね」と、先輩芸能人としてのアドバイスを綱に送っていた。【取材・撮影=桂 伸也】