<記者コラム:オトゴト>
 11月に入り、気候も冬らしくなってきた。季節の変わり目には衣替えをおこなう。街行く人々のファッションで季節感を感じることもある。“お洒落は我慢”という言葉をたまに耳にするが、やはり毎年ファッション・トレンドを先取りすることが、ファッションリーダーには求められている感がある。

 1960年代に仏・パリで始まったとされる、大型ファッションショーは、現在のパリ・コレクションを始め、ニューヨーク・コレクション、ミラノ・コレクション、ロンドン・コレクション、そして東京・コレクションと、いわゆる五大コレクションと呼ばれ、世界中のファッション・ラバーの注目の的となっている。

 取材でもファッションショーに赴くことがある。ファッション誌の誌面を飾るモデルたちが最先端の衣服を身にまとい、ランウェイを凛とした表情で歩く姿にはやはり独特のオーラを感じる。

 最近でも、欅坂46の渡辺梨加が、女性向けファッション誌『LARME』(徳間書店)のレギュラーモデルを務めるなどアイドルのファッション界への本格的進出などもあり、ファッションショーの中で、中島美嘉などのアーティストがランウェイを歩いたり、アーティストによるミニライブがおこなわれたりしている。

 ファッションショーで流れる音楽もやはり、その年のトレンドを飾るものが多い。昨年9月に開催されたパリコレで、17SSコレクションを発表した、日本のアパレルブランド、アンリアレイジ(ANREALAGE)。そのBGMをサカナクションの山口一郎が手掛けた。

 今年3月のパリコレでは同じく、日本のファッションブランド、アンダーカバー(Undercover)のショーの為に、英ロックバンドのRadiohead(レディオヘッド)のトム・ヨークと、ジョニー・グリーンウッドが彼らの楽曲「Bloom」のリミックスをおこなった。

 これから冬物をチェックする上で、好きなアーティストがショーなどの音楽を手掛けているブランドや、好きなブランドのデザイナーがどんな音楽を好んでいるのか、など音楽から自分のファッションスタイルを選んでいく、またはファッションから音楽を掘っていくということも、衣替えの新たな楽しみにしてはいかがだろうか。【松尾模糊】

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