ダンスミュージックがK-POPの主流をいく中で、ロックサウンドで人気を集めるのは4人組ロックバンドのCNBLUEだ。

 彼らは2009年に「バンド文化が根付く日本で経験を積みたい」と半年間、日本で武者修行。ライブハウスやストリートライブを100回以上おこない、経験を積んだ。日本ではインディーズで活動をしていたが、2011年に晴れてメジャーデビューした。

 そんな彼らが奏でる音楽は、爽やかさを伴ったロックサウンド。80年代にブームになったAORの進化形だ。

 K-POPは、アメリカでの評価も高く、全米チャートTOP100に入ることはしばしば。特にダンスミュージックは世界標準ともされている。そんなK-POPにあって、ロックサウンドで乙女の心を射抜くのが彼ら。

 彼らは、ジョン・ヨンファ(Gu&Vo)、イ・ジョンヒョン(Gu&Vo)、カン・ミンヒョク(Dr)、イ・ジョンシン(Ba)の4人からなり、K-POPの他にもれず、イケメンだ。彼らの音楽は端的に言えば、ロックサウンドでも楽しめるし、音楽を着飾るようなオシャレさもある。

 そして、キーを握るのはギターサウンドだ。

 18日発売の6thアルバム『STAY GOLD』で分析してみたい。レコード会社によれば「バンド史上最高のポップサウンドを追求した」という今回の作品。イントロから始まるその内容はまさに人生、あるいは日常の一日を切り取ったかのようにドラマティックに流れる。

 1日の始まりを感じさせる「イントロ」からこの作品の扉は開かられる。2曲目「Starting Over」はまさにタイトル通り。軽快なピアノ伴奏と、指のスナップや手拍子。<Ah ため息の Everywhere><さぁ 街を背に Go away>という歌詞が載るAメロが過ぎると曲調は一転、歩を進めたくなる軽快なポップサウンドに入れ替わる。

 陽気な気分のなかで出迎えるのは、愛を歌う「This is」だ。ダンスミュージックがベースにあるものの、バンドサウンドが美しく旋律を作る。特に、ギターサウンドは可憐でこの曲の軸になっている。そのギターサウンドは次曲「CAPTIVATE」でも鍵を握る。少し重厚さを伴ったサウンドで楽曲の世界観の骨格を作り上げる。

 5曲目の「Only Beauty」からは趣きがやや変わる。地平線が見えるような大地と空が目の前に広がる、そんな壮大なサウンドだ。それは、ゆったりと流れる落ち着きのある空間で、次曲「BUTTERFLY」もそれを引き継ぐ。一方、「MIRROR」からは疾走感が増していく。ギターサウンドはよりロック色が強くなる。

 8曲目の「SHAKE」は、アルバムの冒頭を飾った「Starting Over」の流れを汲んでいるような軽快なAORサウンドだ。ファンキーなギターリフは心を弾ませ、陽気な気分にさせる。

 9曲目「Seeds」はこれまでは異なる多種性のあるサウンド作り。アコギの音が流れたかと思えば、電気が走るようなEDMが入り、そうかと思えばストリングが雰囲気を作る。ギターはアコギだけでなく、エレキも加わる。ケルティックな要素もありつつ、米ポップサウンドの流れも感じさせ、この1曲で様々な世界観を見せている。

 そして、バラードの「Someone Else」を経て、最後は明日への希望を感じさせる「BOOK」と結ぶ。

 前記の通りに、全体的な流れを作っているのはギターサウンドだが、一方で、「間」をうまく取り入れて、独特のリズム感で、おシャレなサウンドを創り上げている。歌詞も日本語歌詞だけでなく、英語詞もあり、サウンドによっては米西海岸の風さえも感じさせる。

 彼らの魅力、そして彼らの音楽の幅の広さがこの1枚で表れているとも言える。【木村陽仁】

CNBLUE -6th Album「STAY GOLD」Teaser