<記者コラム:オトゴト>
 ひょっとしたらどうでもいいことかもしれないが、様々なイベント、会見などの取材をしていると、どうしても気になってしょうがない点というものが出てくることがある。今日はふと頭の中に残っている、2つのことを紹介したい。一つ目は、まあ見た人は誰もが同じことを考えているのかもしれないが、地下アイドル・仮面女子の話。ズバリ「彼女らのマスクは、どんな仕組みになっているのか?」という点である。

 特に頭の後ろや耳のところで支えるような紐がついているわけでもないのに、彼女らの持つジェイソン・マスクは非常に取り付け、取り外しが速い。これについては、まあ大方予想がついていることもある一方で、それほど突っ込んで探ろうという気はないが、正直彼女らのステージを見た時にはいつも気になっている部分である。

 もう一つは、過去の話。それは2016年2月に、秋葉原のAKB48劇場でおこなわれたステージ「AKB48チームA 7th Stage『M.T.に捧ぐ』」の公開ゲネプロでの話なのだが、ゲネ終了後に彼女らが取材陣への囲み取材に応じた時のこと。当日登場したメンバーらは皆一同に、お揃いの黒い靴を履いていた。しかしその中でただ一人、当時まだ卒業前だった島崎遥香だけは、真っ白で、少し飾りのついた靴を履いていた。

 AKB48初代総監督の高橋みなみが卒業直前ということもあり、取材陣皆の目がそこに集中していたのは仕方のないこととも思ったが、それにしても皆お揃いの服、靴を履いている中で、フォトセッションもおこなって、島崎だけが履いていた靴は、今考えても目立つ姿だったのだが、あの姿を敢えて披露していたのは、一体どんな理由があったのか?いや、それよりも、大人数の前であの姿を披露し、島崎のその靴は明らかに目立っていたことに、誰も触れなかったのが不思議な気もしたのだが…

 とまあこれらは氷山の一角であるが、取材では度々、おそらくその謎は大した理由ではないと予測されることが、頭にこびりついて離れない事態に出くわすことはよくある。よく芸能人の恋愛事情を記事にするのに、会見の端々で、ちょっとした動作を内情に結び付けて書かれることはあるが、これら気になる事態が発生した時に「ああ、こんな気持ちなのだな…」と、ふっと腑に落ちることがある。正直言うと、個人的には常に人のプライベートな事情に興味を持っているわけではないのだが、ひょっとしたらこういう記事が表に出るのは、そんな他愛もないことが理由なのかと、とふと考えてしまうところである。
【桂 伸也】