ワンマンツアー『LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD』東京公演を国際フォーラム ホールAでおこなった平井 大

 シンガーソングライターの平井 大が9月16日に、東京国際フォーラム ホールAでワンマンツアー『LIVE TOUR 2017 ON THE ROAD』の東京公演をおこなった。7月5日にリリースされたフルアルバム『ON THE ROAD』を引っさげて、7月16日の愛知・DIAMOND HALLから10月29日の福島・郡山HIP SHOT JAPANまで全13公演をおこなうというもの。この日、追加公演『LIVE TOUR 2018 ON THE ROAD - KEEP ON TRUCKING - 』を東名阪で1月に開催することを発表。アルバム曲を中心に、平井の持つ世界観で会場を包み込んだ。

有機的なサウンドと歌

平井 大

 会場となった国際フォーラムには、多くのオーディエンスが続々とホールに集結。ステージは、アルバム『ON THE ROAD』の世界観を視覚でも表現していた。これから始まるライブへの期待感は高まっていく。

 会場に流れていたBGMが徐々に大きくなり、平井とバンドメンバーがステージに登場すると、オーディエンスは歓声で迎えた。楽器を手に取り、オープニングから一音を発しただけで、一気にその場の景色を一変させる説得力。バンジョーやオルガン、パーカッションなどで構成されたバンドサウンドは、ノスタルジックな気持ちにもさせる音色を奏で、自由度の高い有機的なグルーヴで、この日限りの一期一会な演奏を聴かせてくれた。そのサウンドと声はオーディエンスの琴線に触れていく。

 平井もアコースティックギターやエレクトリックギター、ウクレレと様々な楽器にチェンジし豊かな音色とテクニックで紡いでいく。その上に乗る歌声は、エモーショナルに楽曲を表情づけていく。ボブ・ディランの「Blowin' in the Wind」での演奏は、異国の風を感じさせ、目の前に情景を映し出していく。かと思えば、荒野を走っているかのような、アグレッシブなインストやカバーなど、緩急をつけたセットリストでオーディエンスを楽しませる。

僕らのストーリーはまだまだ続く

ライブのもよう

 軽快なカントリーサウンドで魅了した「Home」では、聴くものの心に優しく触れてくるかのような歌と演奏に酔いしれる。その心地よいリズムにオーディエンスも手拍子で参加し、楽曲の一部となる。なんとも多幸感に溢れた瞬間だった。平井は「この人生には良い時も悪い時もある。嫌な時には落ち込んで、どこにも行きたくなくなるし、夜になると、一人涙を流す時だって僕にもある。でもいつも支えてくれるのはLove、愛です」と、家族やバンドメンバー、スタッフ、そして、ファンに感謝を告げる。

 「僕らのストーリーはまだまだ続いていきます。これからもたくさんの愛をくれるみなさんと一緒に歩んでいければ...」と語った。その言葉を大いに感じさせた「Story of Our Life」は、等身大とも言える滑らかで、我々の体に浸透していくような歌声で、オーディエンスを扇情させた。

 この公演で折り返し地点、まだまだツアーは続く。「Story of Our Life」の歌詞に<キミと過ごす毎日がドラマ見たいで 目が離せない>とあるように、まさにドラマチックに紡がれていくライブ。カントリー、ブルース、レゲエなど本場さながらの空気感を存分に堪能させてくれた。何よりも、10年後、20年後が期待せずにはいられないステージであった。長い旅路はまだまだ続くことだろう。

【取材=村上順一】

記事タグ