Dream Ami

 歌手のDream Amiが7月12日に、5枚目となるニューシングル「君のとなり」をリリースした。E-girls初のソロアーティストとして活動していたDream Amiは、ソロ活動に専念するため、E-girlsの再編と新グループ「E.G.family」の誕生に伴い、グループを卒業。現在は、「E.G.family」の一員としてソロ活動している。今作は、グループを卒業したのちにソロとして発売するシングル曲で、自身が作詞を手掛けた。同曲の制作過程や、自撮り風MVのエピソード、ソロとして活動していく胸中とは。以下オフィシャルインタビュー全文。

武器をふたつ持っているような感覚

――E.G.family体制発表後、ファンの方々を含めた様々な反響を受け、今どんなことを感じていますか?

 今回の私たちの決断に対して、ファンの方々はどう思うかな、突然の発表になってしまってショックを与えてしまうかなとか、やっぱり心配はありました。どうやったらファンのみなさんに不安を感じないようにしていただけるかをメンバー内でもたくさん話し合いました。でも、そんな心配をよそにファンのみなさんは私たちの想いを理解してくれていて、逆に私たちに寄り添ってくださっていると感じられました。

 だから、この先もっともっとみなさんを楽しませなきゃ、喜んでいただけるエンタテインメントを表現していかなきゃと思いました。そして、ファンのみなさんとの絆を改めて感じることができたと思っています。これからE.G.family というものを明確にしていって、このプロジェクトを楽しんでいただける環境を作っていきたいと思っています。

――その上で新生E-girls の活動をAmiさんはどのように見ていますか?
 
 本当に違和感なく見られていますね。今までHappinessやFlowerの活動をテレビで観ていたようなそんな感覚ですね。自分自身がいないのも不思議という感覚はなくて、各グループの活動の延長線として捉えています。E-girlsはいい意味でまったく新しいグループになったと思いますし、11人でゼロからの気持ちでがんばれるのも素敵なことだと思っています。

――DreamやE-girlsといった帰るグループがあった従来と現在では、何か意識の違いなどはありますか?

 今まではE-girlsと併行しながらのソロだったので、武器をふたつ持っているような感覚でした。でも、これからはソロに専念するので、グループのメンバーではないという危機感、当然ですけどDream Amiに懸ける想いは強くなっています。何をするにも自分次第ですし、どこを目指していくのかっていうことを毎日考えています。今までDreamやE-girlsに感じていた安心感から、今はソロ・アーティストという緊張感を感じています。ただ、それがまた自分の決意となって、想いの強さの増した作品が作れるのかなと思っています。

――表現の部分での違いもありますか?
 
 今まではグループで見せる一面とソロで見せる一面とで、自分の中で表現を分けていたと思うんですね。でも、これからはE-girlsで見せていた一面もソロで見せていきたいですし、そうなると自分のアイディアの幅も広がると思っています。あれもやりたいこれもやりたいと、いろんなことが頭をグルグルしています(笑)

――ソロ活動に専念することとなって初のシングル「君のとなり」がリリースされますが、どのような気持ちで制作に入ったのでしょうか?

 制作段階では、あまりソロ専念の発表のことは意識していませんでした。むしろ、今まで以上に楽曲をみなさんに届けられたという前作「はやく逢いたい」での実感が、今作につながったと思っています。「はやく逢いたい」は映画の主題歌になった影響もあって、10代から20代の方々が多く聴いてくださった実感が得られたのが、凄く嬉しかったです。そういった前作で何かを受け取っていただけたみなさんに「もっとDream Ami の曲を聴きたい!」と思ってもらえる曲を作ろうという気持ちで、「君のとなり」の制作に入りました。

自分の恋愛観が表現されている

――前作に続き恋をテーマにした楽曲ですが、どのような世界観をイメージして制作したのでしょうか?

 前作「はやく逢いたい」で初めて表題曲を作詞させていただいたんですが、自分が思っていた以上にファンの方々の共感をいただけたんです。それは自分にとって自信になりました。この「君のとなり」も私が作詞させていただいたのですが、前作の主人公ともつながるような設定で、ちょっとだけ違う角度から恋をテーマに書きました。

――今作「君のとなり」は、繊細な感情も描かれている歌詞ですよね?
 
 そうですね。でも、弱いだけじゃないというか、ちゃんと温かくなる気持ちも描きたかったんです。曲からインスピレーションをもらった感じです。メロディを聴いた時に、心がほっと温かくなるような、でも切ない寂しさもある、そんなイメージが湧いたんです。自分が感じたままに歌詞をつづれたらいいなと思って書きました。

――ポイントになったフレーズや気に入っている歌詞はありますか?
 
 <まるで私の片思い>のところは、たぶん自分の恋愛観が表現されていると思います。あと、歌詞を読み返してみると、<そんな恋です>とか敬語を使いがちだなということに気づきました(笑)

――歌詞はスムーズに書けたのでしょうか?
 
 ぜんぜんスムーズではなかったです(笑)。初めて作詞を手がけた「JUMP!」や「はやく逢いたい」は、自由に書けていたと思うのですが、ビギナーズラック的な部分もあったのかなと。でも、作詞3曲目となる今作では、いろんなことを考えてしまっているような気もしています。この言葉は前作でも使ったなとか、この流れは似てしまうなとか、何が正解なのかわからなくなってしまったり。

――でも、最終的にはしっかりまとまっていますよね。作詞をするようになると、他のアーティストの曲の聴き方も変わりますか?

 もともと歌詞を聴くタイプなので、気になる曲は必ず歌詞カードを見ながら聴いています。この人はこういう表現が上手だなと分析をしてみたり、歌詞にも個性が出ますよね。自分の好きな曲を並べてみると、私のキャラとはぜんぜん違うかもしれませんが、ちょっと毒のあるような歌詞が多いかもしれません(笑)

――歌い手本人が作詞している曲だと、いろいろと想像が膨らんで楽しいですよね?
 
 そうですね。私も音楽を聴く時は、本人の作詞かどうかクレジットを確認することも多いです。特に恋愛の曲だと、こんな経験してきたのかなぁとか想像するのも楽しかったり。Dream Amiの曲でもいろんな想像をしていただきながら、これからも自分の言葉をみなさんに届けられたらいいなと思っています。

――今回のMVは、自撮り風のラブラブ映像でまとめられていますよね。これは誰のアイデアだったんですか?

 監督さんからいただきました。でも、あんなにラブラブな恋人設定になるとは思わなかったです(笑)。E-girlsのメンバーも楽屋でキャーキャー言いながら観ていましたし、「観てるこっちが恥ずかしい!」って言われました(笑)。でも、Dream Ami としての表現のひとつとしてはありなのかなって思いますし、これからいろんな面を表現していきたいので、思い切ってトライしてみてよかったと思っています。今後も自分のやりたいことに忠実にもっともっといろんな表現を探していきたいと思っています

――MV撮影時のエピソードや裏話などがあれば教えてください。
 
 ずっと照れくさかったです(笑)。だって普段の生活で、初めて会った男性とその日に手をつないだり肩を抱き寄せるなんて、絶対にありえないじゃないですか。初対面の男性と、あたかも恋人のような距離感で演じるのはとても難しかったです。

――今までのMVがファンタジー的要素が強かった分、そのギャップにも驚きました。
 
 そうですよね。今回は演技もあったので、リアルさと演技のバランスは難しかったです。撮影でも編集作業でも、そのバランスは常に意識しました。

新しい扉を開けていくというメッセージ

「君のとなり」ジャケット写真

――前作に引き続き吉田ユニさんが担当されたアートワークは、どのようなビジュアルを意識したのでしょうか?
 
 ソロ専念後、最初のシングルということをアートワークで表現してくださいました。イヤリングの窓が開いているのは、これからDream Amiとして新しい扉を開けていくというメッセージ。あとは、今回は私を身近に感じてもらえる曲になったので、そこの統一感にもこだわりました。例えば、DVD付属盤のジャケットは当初別の写真を使う予定だったんです。でも、素の表情や自分らしい笑顔で今回のジャケットを飾りたかったので、悩んだ末に顔の前でハートマークを作って笑っている写真にさせていただきました。楽曲や今の自分の想いもジャケットから伝わればいいなと思っています。

――続いて、カップリング曲「(ハート)song」についてもお話を聞かせてください。どのような想いで制作していった楽曲なのでしょうか?

 曲の世界観を含め、表題曲でもいいなと感じるほど気に入っている曲で、温めておいた曲なんです。「君のとなり」で描いた主人公とも人物像が近かったこともあって、今作のカップリングに収録しました。リアルな恋人をイメージできる曲でもあるので、恋している方に聴いていただきたいです。

 曲もメロディもアレンジも歌詞も凄くかわいらしい、女の子ならではの楽曲に仕上がったと思います。狙ってそうしたこともあるのですが、自分が表現したい楽曲ができました。

――歌詞で特に気に入っているフレーズはありますか?

 サビが、いきなり<ハート>というフレーズから始まる歌詞ってなかなかないですよね。<ラヴ>ではなく<ハート>というところがポイントです! タイトル「(ハート)song」の表記に記号を使ったところにもこだわりました。

――もう一方のカップリング曲「Surf on the Summer」について。こちらは夏らしい、トロピカルな楽曲に仕上がりましたね?

 夏曲が欲しいと思って作った曲です。わいわい盛り上がるだけの夏曲じゃなくて、トロピカルハウスというかリズムもおしゃれなんです。今までのDream Amiの曲調にはなかったですし、歌い方も自分の中では新鮮でした。Dream Ami の新しい一面を楽しんでいただける1曲になっています。

――秋には待望の1stアルバムが控えているそうですが、制作は順調ですか?

 まだ本格的な制作には入っていませんが、徐々に動き出しています。まだソロの自分に追いついていないところもあるので、もっとがんばりたいです。グループでの活動と違って自分でやらないと先に進まないので、受け身ではなく自分がやりたいことをどんどんアピールしていきたいと思っています。

――今までは受け身なことが多かったんですか?
 
 正直に言うと、これをやりたいとかあまり口に出すタイプではなかったです。ソロを意識するようになってから、何がやりたいのか、何が好きなのか、どういう音楽が自分には合うのか、日々いろいろと考えるようになりました。考えれば考えるほど、たくさんアイディアが出てくるので、しっかり自分をプロデュースしていきたいと思っています。

――ソロ・アーティストDream Amiとなった今、一番やりたいことは?
 
 ライブがやりたいです。ライブで成長できるという事実を、今までのE-girlsのツアーで実感してきたのも大きいです。ライブを通して自覚できること、新たに生まれる表現方法は必ずあるので、Dream Amiとしてもライブで成長していけたらと思っています。そして、ライブはみなさんとの絆を生み、深い関係を作るものでもあるので、想いを共有できる場をたくさん作っていきたいです。

――最後に、今後の活動についてメッセージをいただけますか?

 秋にアルバムをリリースすることが決まっているので、アルバムと言えばツアーもやりたいです。1回きりじゃなくて毎年続けられるように、アーティストとして成長していければと思っています。これからもDream Amiの応援をよろしくお願いします!

(取材=馬渕信彦)