きょう7月6日は、6人組ロックバンド・UVERworldのメジャーデビュー記念日、12周年を迎えた。この12年で、東京ドーム(2010年)や京セラドーム大阪(2014年)とドーム規模での公演をおこなっており、その存在感は年々増している。特に支持を集めているのは10代から20代の若者だ。

 デビュー直後は女性が多かったファン層は、ここに来て男性も増えている。なぜだろうか。サウンドがカッコイイ、ライブが気持ちいい、だけではない魅力がある。それは歌詞だ。ストレートに表現される言葉の数々が聴衆者の心を掴んでいる。

 言葉には不思議な力がある。生かすも殺すも言葉一つでいかようにもなる、とも言われている。UVERの歌詞は、まさにそれで、心を突き動かす力を宿している。

 彼らの曲で最近多いのは「生と死」を訴える歌詞だ。「生と死」は直接的な言葉だが、しかし、その背景にある、若者にありがちな社会での不安や失敗、行き場のない怒りや悲しみ、簡単にドロップアウトしてしまう、その弱さに寄り添い、背中を押している。なかには社会への怒りも代弁してくれる。

 彼らの楽曲はそうした若者の姿を的確に捉え、それを言葉や楽曲で間接的に伝え、そして映像やライブでダイレクトにそのメッセージを伝える。それは若者や弱者の心に突き刺さり、共鳴し、時に勇気を与え、時に救ってくれる。

 その一例が「Fight For Liberty」だ。歌詞を引用する。

 <生きることを忘れて過ごしてきた日々の中 鏡の前に立っていつも自分を恨んでいた でも君を想えば 越えられないものなんて無い 何一つ諦めていくつもりは無い 立ち尽くした日々に力を宿せWAR>

 更に社会に目を向けたものもある。「ALL ALONE」だ。

 UVERの歌詞の魅力は言葉を飾らずに、ありのままに伝えようとするところにもある。直接的な言葉を使うことでより、社会と言う荒波にもまれている、あるいは悩みを抱える、そうした見えぬベールに包まれている若者の心を開かせる。彼らの強い生き様と優しさはそうした心に飛び込む。

 あるファンは記者にこう話した。「彼らの音楽に何度も救われてきた」と。楽曲「7日目の決意」には7日という短い命を燃やす蝉が出てくる。13年目の夏、コンクリートに覆われた都会で蝉は力強く鳴くだろう。UVERの曲があれば、もう一歩踏み出せるはずだ。

(文=橋本美波)