映画の完成記者会見に出席した仮面女子と篠原信一ら

 仮面女子の映画製作プロジェクト『Alice Film Collection』の第11弾となる最新作『いま、ダンスする』に、柔道家でタレントの篠原信一(44)が出演する。その完成記者会見が20日、都内でおこなわれ、仮面女子のメンバーと篠原、本作でメガホンを取った梶研吾監督(55)が出席し、撮影を振り返った。

 『いま、ダンスする』は、全国ヒップホップ大会を目指すダンス好きのある女子高生を中心とした青春ストーリーで、公開は未定。

 大会を目前に、不慮の事故で大けがを負ってしまい出場不能、絶望感にさいなまれるも、生まれた時から車椅子生活を余儀無くされた一人の少女と出会うことで立ち直り、再始動していく様を描く。

 主役を神谷えりな(25)、ヒロインの再起のきっかけとなる車椅子の少女役を月野もあ(23)、そして神谷演じる女子高生のリハビリに向き合う医学療法士役を篠原が務める。

 神谷は、作品をアピールする一方で「大けがにより危機にさいなまれる」という主人公の役柄に対して、かつて斜視という持病に悩み、アイドル活動を続けることに不安を持っていた自身の過去を振り返り「役柄自体が私自身にも重なるところがある」と作品への思いを語った。

 梶監督も、自身も視覚に患っているところがあることを明かしながら「この話をいただいた時、神谷さんのことを聞いてから、他人事とは思えなかった」と取り掛かりの際の気持ちを振り返りながら「台本をいただいた時にも、神谷さんの気持ちと自分の気持ちがシンクロして、意外にも気持ちが入りましたね。短い撮影でしたけど、(気持ちが)乗って演出できました」と充実した機会だった様子を語った。

撮影を振り返った篠原信一

 この日、役柄さながらに車椅子に乗って登場した月野は「実は中学生という(設定の)役で、はじめは大丈夫かなと思ったんですけど、監督のおかげでしっかりとやらせていただきました」と無事務めを果たしたことを語りながら「結構ひねくれた役柄なんですが、主人公と触れ合っていく中で変わっていくところもあるので、そんな心の動きなんかも見ていただければいいなと思っています」と自身の役柄をアピールした。

 今回映画初出演となった篠原だが、ドラマとしては以前、女優の満島ひかりと共演した『シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎 屋根裏の散歩者』(NHK/BS)への出演の経験もある。しかし、今回台本を渡されて、あまりのセリフの長さにセリフが投げられないと、現場ではカンペを見ながらという事態に。

 「思ったより多かったんですよ。まあ、周りの人に迷惑をかけると悪いですからね…」と誠実な姿勢を見せる一方で「監督、でも意外とNGはそれほどなかったですよね?」「カンペを見ながらも噛んでしまったけど、あればカンペを出す人が悪いよね」と随所で撮影時の言い訳を並べ、笑いを誘った。

 そんな篠原だが、梶監督は「一流のアスリートだけに勘がいいというか、本番に強いと思いましたね。カンペのことは聞いてましたけど…でも本当にメチャメチャ熱心で真面目だし」と絶賛。

 役柄的に絡みのあった神谷も「一緒にやらせていただいて、すごくナチュラルにできるなと思いました。緊張感とかがなくてリラックスして」と好印象を語りながら「演技の合間にリハビリ室で、折り紙でサンタクロースの帽子やトナカイなんかがあったのを並べて、写真を撮っていたんですよ、篠原さんが。なんか女子みたいなことをしてるな、ってすごく可愛かった。そんな感じだったからリラックスもできたし」と撮影時のエピソードなどを明かしていた。

 現在、千葉・いすみ市の観光大使にも選ばれている仮面女子だが、撮影はその隣にある勝浦市、実在の病院を舞台に、2日のロケでおこなわれたという。そんな中、仮面女子の面々は撮影の一方で勝浦の清々しい風景やホテルの温泉、料理などを満喫し充実した様子を語っていたが、篠原はそんな面々の話を聞きながら「そんなええところ泊ったん? 俺なんか朝一に入って、水すら出てきいへんかったで!」と驚いた様子でコメント、爆笑を誘っていた。(取材・撮影=桂 伸也)