デビューから約1年の沈黙を破る本作でThinking Dogsは何を示すのか

 4人組ロックバンドのThinking Dogsが19日に、通算4枚目となるシングル「Are you ready?」をリリースした。『イナズマロックフェス2014』連動オーディション『イナズマゲート2014』での準グランプリ獲得を機に、Thinking Dogsと改名。2015年に、秋元康氏作詞による、大島優子主演ドラマ『ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます~』主題歌の「世界は終わらない」でメジャーデビュー。以降、映画『劇場霊』主題歌、アニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』のEDテーマも手掛けている。約1年ぶりの本作についてメンバーは「この期間のライブで培ってきた魅力が詰まっている」と話す。また、C/Wにはメンバーが初めて作詞・作曲した「ハートビート」も収録。デビューから約1年の沈黙を破る本作で、彼らは何を示すのか。

ぶつかり合いも必要。ライブで体幹を鍛えた1年

Thinking Dogs

――1年くらいリリースが開きましたが、この1年はどんな活動を?

大輝 この1年は、ライブハウスでのライブ、夏フェスやイベントなど、ステージ演奏の強化を図るために、とにかくライブをたくさんやっていました。

Jun 2カ月に1度開催しているワンマンでは、ちょっとした企画を取り入れたりしながら、とにかくお客さんに楽しんでもらうためにはどうしたら良いかを考えるようになって。ライブ経験を重ねたことで、すごくブラッシュアップされたものをお見せ出来るようになっていると思います。

わちゅ〜 この1年ちょっとで、かく汗の質が変わったと思います。気持ちいい汗をかけるようになりました。デビューのときからいろいろなチャンスをいただいて、どうにか頑張ってそれに応えなければいけないという、常に期待と不安の入り交じった気持ちでいました。それから1年ちょっとライブを続けてきて、やっとライブそのものを楽しめる気持ちになれました。今は、まずは僕らからライブを楽しんで、その上でお客さんを巻き込んで、一緒にこの場を楽しみましょうという意識でいます。だから、ライブ後の汗がすごく気持ちいいんです。

――今少し話に出ましたが、デビュー当時のチャンスを活かし切れていなかった自分たちに対して、不甲斐なさみたいなものを感じていた?

TSUBASA 本当にそう。最初に大きなチャンスをいただいたことで、それに気を取られて、自分たちが本当にやりたいことは何なのか、見えなくなってしまっていたと思います。それから約1年という時間をいただいて、そこからメンバー同士で密に話し合うことをたくさんやって。僕らの地力をつける期間になったと思います。

――筋肉を鍛える前に、まずは体幹を鍛えないといけないみたいなことに近いかもしれないですね。

大輝 まさにその通りだと思います。以前は表面的なところで、魅せることばかりに気持ちが向いて、それに足下をすくわれたのかもしれない。それでやっと、「こんなんじゃダメだ、もっと体幹を鍛えないと!」という意識になることが出来ました。

――リリースをせずにライブを日々やっていたこの約1年は、辛い気持ちもあった?

TSUBASA 辛いのとは少し違いますけど、メンバー内で意見がぶつかることがすごくあって。でも、それがあったから、良い方向に向かうことが出来たと思います。

大輝 たとえばワンマンのセトリのことで、みんな真剣に考えて意見を出しているからこそ、なかなか引くことが出来ずにぶつかってしまって。でも、それはバンドが成長する上で、必要なぶつかり合いだったと思います。デビューしたてのころは、みんな優しいから、意見を言うのを遠慮してしまったり、譲り合ったりしていて。でもこの1年は、どんどん意見を出し合うようになりました。

――ときに優しさは、バンドを潰すのかも。

TSUBASA 相手を尊重することと意見を言わないことは、まったく意味が違うんだって本当に思いました。気を使い合ってなあなあでライブをやっても、それを見るのはお客さんなので。そのことに全員が気づけた1年間だったなって思います。