五輪旗を振る柴田亜衣さん

 昨年10月からおこなわれている、五輪旗が都内などを巡る『東京2020 オリンピック・パラリンピックフラッグツアー』の歓迎セレモニー。スペシャルアンバサダーのTOKIOはこれまでに1人ずつ参加。12日にはメンバー最後の登場となる松岡昌宏(40)が出席、五輪旗を受け渡した。メンバー各々に個性があり、一般参加者と触れ合う今回のようなセレモニーはなお一層、それが際立つ。そうしたなか松岡の場合は、チームプレイやグループへの言及に終始していたことが印象的だった。

 会場となった東京葛飾の堀切水辺公園は、荒川沿いにある広場で野球場があり、区民の子供や家族連れがよく訪れる憩いの場。この日は、同式典と同時に『第3回かつしかふれあいRUNフェスタ2017』がおこなわれ、区民たちがマラソンに挑戦し汗を流していた。

 葛飾区の青木克徳区長も式典出席前に出走し、この日は運動着姿で会場に訪れた。一方、アンバサダーを務めるアテネオリンピック2004年女子水泳の金メダリスト柴田亜衣さんと松岡はスーツ姿で登場し、観衆に拍手と歓声で迎えられた。

 松岡は、バスケットボール漫画のキャラクターを意識しているというトレードマークの逆立った髪型ではなく、坊主頭に無精ひげ。ビシッとセットアップで決まってはいたが、貫禄はありながらも、どこか初々しさも残る爽やかな印象だった。

 松岡は、TOKIOが都内でフラッグツアーのスペシャルアンバサダーとして一人ずつ回ってきた中で最後の登場だった。この日は「メンバー5人、それぞれの地区でこうやってフラッグツアーに参加してきました」とそのメンバーの今までのバトンのようなものに想いを馳せている様子が見受けられた。

 また、「今年の9月でデビューして23年経つのですが、やっと(TOKIOという)この名前の価値観というか、こういう名前でやってきてこのような場所に呼んで頂けたのかな、と思うと感慨深いです」とグループ名への愛着心をのぞかせ、TOKIOとしての活動を改めて振り返った。

 松岡が昨年のブラジル・リオデジャネイロ大会を思い返す場面では「団体競技がメダル多かったのは、日本人の結束力みたいなものの強さを感じました」と語り、チームプレイへの想いの強さを感じさせた。

 最後に松岡は、東日本大震災や熊本の震災を振り返り「被災者の方も含めて、皆さんが笑顔になれるように、選手は最高のパフォーマンスを、僕らは僕らのできることをやって、全国みんなで盛り上げていけたら」と被災者を思いやる発言で締めた。

 他のメンバーが2020年への熱量をそれぞれの個性で繋いできた、今回のフラッグツアー。最後のアンカーとなった松岡はその繋がれてきた想いを大事にしている印象だった。

 TOKIOではドラムを演奏。松岡はステージでも一番後ろからメンバーを見渡しながらリズムをキープするバンドの屋台骨を担っている。彼がそうして育んできたチームや仲間への思いやり、支える心意気のようなものが感じられた一幕であった。(文=松尾模糊)