デヴィッド・ボウイさんとの撮影時を思い返した鋤田正義氏(撮影・松尾模糊)

 昨年1月に亡くなった英アーティストのデヴィッド・ボウイさん(享年69)の大回顧展『DAVID BOWIE is』のメディア内覧会が5日、東京都・天王洲の寺田倉庫で開催された。本展は英・ロンドンを皮切りに世界9カ国を巡回し、日本独自の展示も用意されている。また、この日は訪れた著名人が内覧会後にメディアの囲み取材に応じた。ボウイさんの1977年のアルバム『英雄夢語り(ヒーローズ)』のジャケット写真を撮影した、写真家の鋤田正義(すきた・まさよし)氏は「あのジャケットを撮ったフォトセッションは刺激的だった」と当時を振り返った。

 『DAVID BOWIE is』は全世界で1億3000万枚以上のアルバムセールスを記録し、音楽のみならず「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」として、その50年という長い創作活動をおこなってきたデヴィッド・ボウイさんの作品やステージ衣装など300点を超える品々を展示している。2013年にロンドンを皮切りに世界9カ国を巡り、アジア初となる日本展が8日から4月9日まで開催される。

 日本展では、1983年に公開された映画『戦場のメリークリスマス』でボウイさんと共演した、坂本龍一と北野武の2人が改めて当時を振り返る撮り下ろしインタビューが放映される特別展示も用意されている。

モデルのMappy(撮影・松尾模糊)

 ボウイさんの1977年のアルバム『英雄夢語り(ヒーローズ)』のジャケット写真を撮影し、以後ボウイさんと親交を持った写真家の鋤田正義氏は「あのジャケットを撮ったフォトセッションは刺激的だった。ポートレイトの面白さと難しさを知った」と当時を振り返った。

 10代の頃からボウイさんに憧れていたという、モデルでタレントの栗原類は1986年の米映画『ラビリンス/魔王の迷宮』のボウイさんの演技に影響を受けたという。栗原は「自分が本当に好きだと思えることを仕事として追及できるということは、本当にすごいと思う」とボウイさんの人生自体に感銘を受けたことを語った。

 リアルタイムでボウイさんを見てきた、ラジオDJでナレーターの小林克也は「ここに来て実際に会って、触って確かめられた感じがした」と本人が残した作品や展示物が、彼の魂を宿してるような気がしたと語った。

 ボウイさんのコスプレで訪れた、お笑いタレントの椿鬼奴は「ボウイのインタビューはずっと見入ってしまいました」と展示の感想を述べ、「子どもの頃は怖かったのですが、大人になると引き込まれる魅力がありますよね」とボウイさんの魅力を語った。

 ジャズピアニストを目指しているという、モデルのMappyは「音楽を作るエピソードや考えが改めて凄いと思いました」とボウイさんについて語り、「山本寛斎さんが歌舞伎にインスパイアされて作ったという衣装が印象的でした」と本展についてコメントした。(取材・松尾模糊)