圧巻の歌唱力と歌の説得力で観客を魅了したNakamuraEmi(撮影・Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER))

圧巻の歌唱力と歌の説得力で観客を魅了したNakamuraEmi(撮影・Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER))

 シンガーソングライターのNakamuraEmiが、東京・代官山UNITで、自身初の東名阪ツアー『“NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST”~Release Tour 2016~』のファイナルとなる東京公演を開催した。ツアーは、今年1月にリリースされたメジャーデビューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』を引っ提げておこなってきたもので、バンドによる編成でアルバムの世界観を再現した。東京公演では未発表の3曲を含む全16曲を熱唱。NakamuraEmiの圧倒的な歌の説得力で唯一無二の空間を作り出し、ファンを昇華させた。この日は、昨年メジャーデビューを発表した思い出深い7月7日に、Motion Blue YOKOHAMAで再びワンマンライブをおこなうことも発表した。

東名阪ツアー千秋楽スタート

NakamuraEmi(撮影・Rui Hashimoto・SOUND SHOOTER)

NakamuraEmi(撮影・Rui Hashimoto・SOUND SHOOTER)

 代官山UNITの前には多くのファンが列を作り、開場を待ちわびていた。開演前には会場は隙間もないほどの超満員。大阪・名古屋を廻ったワンマンツアーのラストを見届けようと多くのファンがこの地に駆けつけた。

 定刻を少々過ぎたところで、バンドメンバーがステージに登場。大きな拍手が鳴り響くなか、NakamuraEmiがステージに姿を現した。オープニングナンバーは、女性の想いを歌った曲「女子達」。軽快なリズムの上で、ダイナミック且つ豊かに歌い上げる。音と言葉が生き物のように踊り出し、1曲目から体が「ゾクッ」とするようなグルーヴで会場を魅了していった。

 30歳を過ぎた女性を歌った「チクッ」、女性目線で見た男性の決意を歌った曲「スケボーマン」、自分を信じて前に進めとアグレッシブな楽曲「I」とこれぞNakamuraEmiといったナンバーで会場を包み込んでいった。

 地元の厚木に雪が降り積もった時に作った曲だという「雪模様」を披露。不思議なコード感の曲。目を閉じて聴いていると、楽曲の持つ世界観が更に広がっていく。NakamuraEmiのコアな部分が出ている楽曲のひとつであると感じた。この感性は唯一無二だ。

NakamuraEmi(撮影・Rui Hashimoto・SOUND SHOOTER)

NakamuraEmi(撮影・Rui Hashimoto・SOUND SHOOTER)

 そして、台風が過ぎ去った後に出来たという曲「台風18号」。切ない心模様と葛藤、そんな情景を切りとったミディアムナンバー。バンドメンバーのコーラスがより一層楽曲を彩っていく。

 続いての「オネガイ」では、間奏でカワムラヒロシ(Gt)のギターソロを見つめるNakamuraEmi。その滑らかに紡がれていくフレーズに笑みがこぼれる。ステージ上でも音を楽しむその姿が印象的であった。

 MCではバンドメンバーを丁寧に紹介していく。今回パーカッションで参加している大塚雄士(Perc)が「台風18号」の「苦いコーヒーはポタポタ私の体ひたひたに♪」という歌詞の箇所で、ライブ中、実際にコーヒー豆を挽く音を出しているというマニアックなこだわりを明かしてくれた。