田中聖(KOKI)の現在(いま)を詰め込んだ書籍『田中聖 10845』(宝島社)が15日に発売された。ロックバンド・INKTのボーカリストとして新たなスタートを切った田中の素顔を、プライベート写真やインタビューなどを通じて迫っている。田中にとっては初のパーソナルブックとなる。

 本書では、生まれ育った千葉県柏木市でもロケを実施。彼の人格を形成した幼少時代を振り返ってる。また、今年5月に行われたEXシアター六本木でのライブレポートも掲載。田中本人やメンバーを加えてのロングインタビュー、品川庄司の品川祐との対談は合わせて38ページにもおよぶ。更に、彼のプライベートに迫る128の問い、手料理や私服、休日や自宅の様子まで、撮り下ろしの写真と共に全127ページに詰め込んでいる。

 田中は現在、“KOKI”という名のもと、INKTのボーカリストとして音楽活動を行っている。今年4月にはセカンドミニアルバム『サイサリス』を発売。7月からは千葉・柏から初の全国ツアーをスタートさせる。

 INKTを結成したのは2013年11月。ミュージックヴォイスのインタビューでも当時の心境について「“音楽しか知らない”ので“どんな事が出来るだろう”と考えていました。本当はいろいろな感情はあったけど“音楽”その一点だった」と語っていた。

 幼少時代から思春期、INKT結成までを語った本書のロングインタビューでも、これまでの経験をどう生かしていきたいか、という問いに「INKTを始めた時点で、自分が積み上げてきたものとは関係なく、ゼロからのスタートなんだっていう気持ちがありました」と答えている。

 また、本書では、夢を叶える方法は何か―という問いに「月並みな言葉だけど、頑張ることなのかなと思います。頑張ったら頑張った分だけ報われると思うし、もし夢が叶わなかったとしても、叶わなかったという経験値が一つ増えたと思えばいいだけであって」と答え、更に「何かをやっちゃってする後悔って、これから先のことで取り戻せる余地も時間もある。でもやらなかった後悔は、どうしようもない。失っちゃった時間は取り戻せないから、まずはやってみることが大切なんだと思います」と、自身の考えを述べている。

 ロングインタビューや128問によって素顔が浮かび上がっているが、この「やらなかった後悔は、どうしようもない」という言葉のなかに、彼の考えの本質が凝縮されているようにも思える。本書では、彼の考えを知る、そして彼を形成する過去に触れることができそうだ。