[写真]SHOW-YAの魅力を考察<1>

ガールズロックシーンをけん引するSHOW-YA。偉才のカリスマ性を放ち、今もなお憧れの存在として君臨し続ける

 ロック創世記といわれる1960年代から現代までの歴史の中で、女性バンドの活躍に注目してみると、その活動枠は日本という限られたエリアに絞っても、大きく変化している。特に近年のガールズバンドブームの過熱状況を見ても、その傾向は顕著に見られる。この女性バンドの歴史の中で、忘れてはならないバンドの一つに、SHOW-YAがある。

 この春、テレビ朝日系のバラエティ番組『関ジャニの仕分け∞』に、SHOW-YAのキーボードプレーヤーである中村“captain”美紀が登場したのを見た人も少なくはないだろう。一方、昨年5月9日には、フジテレビ系が放映したコアな音楽番組『僕らの音楽』にボーカリストの寺田恵子が出演、著名なアーティストたちとスペシャルセッションを行うとともに、バンド人生を振り返るトークが繰り広げられた。

 TVなどの大衆向けメディアでは近年、多くの音楽番組がゴールデンタイムとは程遠い時間帯に流れる傾向もあり、純粋なロックアーティストはどちらかというとあまり表立った露出が無い感もある。そのような中、例えば先に挙げたような一般向けバラエティ番組などで取り上げられるのは、どちらかといえば特別なケースとも見られる。その意味で彼女らは「有名な女性バンドの一つ」とか、単なる「今一番の注目バンド」的な浅い扱いではない、広く「ロックアーティスト」として認められ、音楽シーンの一端を担う重要なバンドの一つとして人々に認識されている、と考えられるだろう。

 今年デビュー30周年を迎えるバンド、SHOW-YA。彼女らは、女性のロックを表すアイコンの一つとして未だに人々の記憶に残る活動を展開している。彼女らがここまで高い支持を得た理由とは何か? 今回はこのバンドが日本のロック界に与えてきた影響より、その真意を考察してみたい。

音楽シーンの中で、女性陣の活躍をけん引するSHOW-YAの影響

[写真]SHOW-YAの魅力を考察<3>

SHOW-YAと同年代の主なガールズバンド

 SHOW-YAの影響で一番大きなポイントは、何といっても長きにわたってロック界の第一線で活躍し、女性バンドとしてのアピールを続けてきたことにあるだろう。

 女性バンド不在だった日本のロックシーンにおいて、1980年代に登場したSHOW-YA、彼女らがシーンに登場した以降にも多くの女性バンドがデビューを果たしたが、大半のバンドは一時的な注目を浴びることはあっても、すぐ消えてしまう傾向にあった。しかし、近年ブームに乗って多くのガールズバンドが台頭している中、そのバンド名を挙げても意外に「知らない」と答える30~40歳代のロックファンの中で、SHOW-YAという名前に反応する人は少なくない。また、ハードなサウンドを追究し、近年多くのファンを獲得しつつあるガールズバンドDESTROSEなどをはじめ、若者の中でも、彼女らを敬愛しているというバンドは多い。それほどまでに女性のバンドとして「SHOW-YAあり」といわんばかりに、その地位を獲得してきた。

 一時は寺田が脱退、解散も経験しながら、2005年にはオリジナルメンバーによる復活を遂げ、円熟味を増しながらなおも躍進を続けている。近年のステージパフォーマンスを見たファンには「未だに勢いを増している」と驚きの声を上げる人も後を絶たない。彼女らは女性のバンドとして、またアーティストとして、これまでどのような経緯をたどってきたのか、次にその遍歴を探ってみたい。

記事の続き:SHOW-YAというバンドの歴史