[写真]CDセールスでみるK-POP人気の現状

年間音楽総売上金額ランキング、2011年と2014年の比較(データ出典・オリコン)

 日韓関係の悪化をきっかけに下火になったとも言われているK-POPブーム。テレビを付ければ必ずと言っても良いほど韓流アーティストの姿があった。あれほど騒がれていたのに最近はめっきり。NHK紅白歌合戦にも2011年を最後に出場していない。K-POPの人気も今は昔か…。しかし、CDセールスの数字だけでみるとそうとも言い切れない。メディアへの露出が減っただけで人気は根強いことがうかがえる。

 オリコンがこのほど発表した、今年1年間のアーティストトータルセールスランキングでは、K-POPブームの火つけ役とも言われる東方神起が総売上金額36億9100万円で5位にランクインした。1位の嵐(総売上金額138億2300万円)、2位のAKB48(同130億7500万円)、3位の関ジャニ∞(同58億6200万円)、4位のKis-My-Ft2(同52億5800万円)に次ぐ順位だ。

 K-POP歌手が同ランキングでトップ5に入るのは、2011年に4位をマークしたKARA(49億2600万円)、5位の少女時代(40億4900万円)以来となる。

初週売上で記録打ち立てるK-POP

 今年のCDセールスランキングを振り返ると、年間のトータルセールスランキングでの上位入りは逸したが、発売初週で記録を打ち出すK-POP歌手は多かった。日本での活動開始後初の首位や海外アーティスト記録更新などだ。=以下のデータは全てオリコン調べ=

 例えば、SUPER JUNIORは12月17日発売のシングル「MAMACITA-AYAYA-」が6万5000枚を売り上げ、日本での本格的な活動開始以来、シングル・アルバムを通じて初めての首位を獲得した。

 前記の東方神起は、12月17日発売のアルバム『WITH』が初週で23万3000枚を売り上げて初登場首位を獲得。海外グループ史上初のオリジナルアルバム4作連続首位記録を樹立している。

 更に、11月5日発売のシングル『Time Works Wonders』では初週売上10万7000枚で初登場2位。今作を含めてランキング入りしたシングルは計43枚で、その総売上枚数は408万8000枚、海外アーティスト歴代1位となった。

 BIGBANGは11月26日発売のベストアルバム『THE BEST OF BIGBANG 2006―2014』が前作よりも5万5000枚多い12万枚と、自己最高の初週売上枚数を更新している。ランキングでも3年半ぶりに初登場首位を獲得した。

 このBIGBANGについてはソロとしての活躍も目覚ましい。D-LITEは11月29日発売のミニアルバム『でぃらいと』の初週売上は6万8000枚に達し、自身初の首位に。メインボーカルのSOLは8月13日発売の日本ソロデビューアルバム『RISE [+SOLAR&HOT]』が初週売上4万8000枚で2位をマークした。

 ツアーでも記録を残している。海外アーティスト史上初の2年連続日本5大ドームツアーを開催。2015年1月16日・17日・18日の追加3公演を含めると全5都市14公演で、総動員予定数は68万6000人。更に1つのツアーで京セラドーム大阪を7公演組み込むなど国内外のアーティストを含めても異例の内容となっている。

 SHINeeは9月24日発売のアルバム『I’m Your Boy』が初週売上4万5000枚で、2011年6月の日本デビュー以来、シングル・アルバムを通じて初めて首位を獲得した。

 少女時代も初のベストアルバム『THE BEST』(7月23日発売)が初週売上7万5000枚で初登場首位。この作品で通算3作目アルバム首位となり、日本を除くアジア女性グループとしては中国の女子十二楽坊の2作を上回る最多獲得数を記録している。

東方神起を筆頭に根強い人気

 なかでも東方神起においては根強い人気があり、CDセールスもK-POPブームに関係なく安定した売り上げを得ている。K-POPの不人気の境目となった2011年以降のランキングを見ていくと、シングルの最高位順位は、2011年は3作品中1作品が1位で残りすべてが2位。2012年は2作品すべてが1位。2013年は4作品中1位が1作品、残り3作品すべてが2位。2014年は3作品すべてが3位。

 アルバムは、2011年は1作品が発売され1位、2012年は発売なし、2013年は1作で1位、2作品中全てで2位となっている。

 ほかにも、比較的日本での活動期間が短いEXOは日本デビュー前にも関わらず、さいたまスーパーアリーナでの公演で7万人を動員した。そのファンの熱狂ぶりはすさまじいものがあった。

 こうした数値だけ見ていくと、テレビの露出が減っただけで、継続して人気を得ていることが伺える。特に今年は東方神起を筆頭に、各グループが初週売上で自己最高などの記録を打ち出すなど活躍が目覚ましかった。

 ちなみに、米国で権威のある音楽チャート、Billboard(ビルボード)が発表した2014年における年間チャート『Charts – Year End 2014』の「WORLD ALBUMS ARTIST」部門で、EXOが7位、2NE1が9位にランクインしている。この部門には日本からはBABYMETALが5位に入っている。K-POPにとって来年はどのような年となるか。

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