[写真]元ステレオポニーのDraft Kingがサンミュージックに

サンミュージックと契約を交わしたDraft King 写真拡大

 ベッキーなどが所属する大手芸能事務所のサンミュージックが、創立47周年にして初めてガールズバンドと契約を交わした。そのお相手とは元ステレオポニーのメンバーを中心に結成した「Draft King」(ドラフトキング)だ。

 最近のところ、お笑いタレントやアイドルグループなど多角的な展開が目立つ同社だが、新たに手掛けるのはガールズバンドだ。同社にはさんみゅ~やベッキー、カンニング竹山、スギちゃん、塚本高史、都はるみなどが所属する。今後は芸人やアイドルグループとの連携も視野に、自社の強みを発揮させて彼女たちを全面に押し上げていく。

 まずは12月17日に東京・渋谷eggmanで行う単独公演でお披露目する。ゲストとして同社所属のお笑いタレント、スギちゃんが登場して援護する。

 このDraft Kingは、2012年に解散した人気ガールズバンドのステレオポニーの、リーダー兼ベースのNOHANAとドラマーのSHIHO、そしてサポートを行っていたギターのMAOを中心に結成。ここにオーディションでボーカルのericaが加わった。

 結成した2013年1月から積極的にライブ活動を行い、6月には自主制作CD『Hey My Love』をリリース。ライブ会場のみでの限定販売にも関わらず即日完売。その後もライブ活動を続け、結成8カ月でShibuya eggmanで単独公演。そして1年で、渋谷クラブクアトロでの2度目の単独公演を成功に収め、2014年6月25日にタワーレコード限定で3曲入りの初シングル『Just Say u.r.?』を発売した。

 これだけみても順風満帆な船出と思われるが、華々しさばかりではない。サンミュージック契約に至るまではインディーズとして活動。人気を集めたステレオポニー時代は真逆の生活。生活費を稼ぐためにバイトも行ってきた。

 今もなおバイト生活で、全ての力をバンド活動に注げる環境にはない。それでもこの間を腐らずに気持ちを高めて活動を行ってきた。その思いが楽曲にも表れている。

 今回の発表で、単独公演にスギちゃんが登場するなどエンタメの要素が強く感じられるが、音楽は本物だ。爽快に駆け抜けていく歌声にサウンド。彼女らの奏でる音の後ろ側には澄み切った青空が広がっているかのように見える。

 この開放感がまた心地よい。80年代のロックサウンドを感じさせるギターのカッティング裁きとルーズさ、そしてドラムとベースのタイトな叩き、弾け具合も光る。所属事務所の関係者が「一目ぼれして契約した」と語ったことが納得できる。

 バラエティーに富んだ楽曲を武器に、オリジナル楽曲はすでに30曲以上もある。特にドラマーのSHIHOの技術力はアーティスト仲間からも高い評判を受けている。

 JUDY AND MARYのギターで音楽プロデューサーのTAKUYAも以下の通りに語って彼女らを認めている。

 ――「Draft Kingは以前ライブでご一緒した時から、演奏と歌に対する真面目な努力と曲のポップさが気に入ってまして、世に出て行くのも時間の問題だなあと応援していたのですが、いよいよ事務所と契約!それもサンミュージックさんの初ガールズバンド契約というサウンズグッドなニュース。この調子でどんどん駆け上がって行くのを期待してます。曲作りに悩んだらいつでも相談にのるからがんばって。楽曲、圧倒的な技術力は、今の音楽シーンに一石を投じる存在になるだろう」――

 今回の決定にNOHANAも「有名な方がたくさんいらっしゃる事務所なので、ワクワクしています。私たちの音楽をたくさんの人に届けられるよう、全力で頑張ります」。SHIHO「ありがたいご縁を頂きました。事務所の先輩方に負けないように、必死で頑張ります」とコメント。

 ステレオポニー在籍当時から評価が高かった演奏力と表現力。そして栄光の後に訪れた下積み生活、栄光と挫折を経験してきた彼女だからこそ伝えられる音楽がある。ガールズバンドが再び注目されてきているなかで、新たな風を起こす。

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