宇多田ヒカルの貴重ライブ映像が一挙放送

輝かしい歴史をライブ映像で振り返る特別番組が3カ月連続でWOWOWで放送されることが決まった宇多田ヒカル。アー写はデビュー当時

 日本のポップス史上最高のセールスを記録したアルバム『First Love』発売から15年―。宇多田ヒカル(31)の輝かしい歴史をライブ映像で振り返る特別番組が3カ月連続でWOWOWで放送されることがわかった。

 1998年のデビュー以来、シンガーソングライターとして日本のポップス界に大きな影響を与えてきた宇多田ヒカル。今年、大ヒットアルバム『First Love』リリース15周年となるのを記念し、CDとDVDのセットとなるスペシャルパッケージを発表した。

 2010年に人間活動を表明して以降、表舞台には現れないが、現在もなお注目を浴び続ける彼女の輝かしい足跡をたどるライブを3カ月にわたり放送する。番組ラインアップは次の通り。

宇多田ヒカル「Luv Live」

▽放送=6月8日(日)午後3時[WOWOWライブ]
1999年4月2日、Zepp Tokyoにて行なわれた記念すべきファーストライブを映像化。スペシャルゲストとしてスチャダラパーが参加した伝説のライブ(収録日=1999年4月2日、収録場所=東京 Zepp Tokyo)。

 1998年12月に「Automatic/time will tell」で鮮烈なデビューを飾った宇多田ヒカル。3カ月後の1999年3月に発売したファースト・アルバム『First Love』が最初の1週間で200万枚を超える爆発的な売り上げを記録、その衝撃に日本中が驚愕するさなかの同年4月2日、Zepp Tokyoで開催された伝説のファーストライブの模様を、全編にわたりTV初放送する。

 抽選招待制で行なわれたこのライブは、ミュージックシーンに彗星のごとく現われた宇多田ヒカルのライブを目に焼きつけておきたいという人々が集い会場は興奮状態に。演奏されたのは、『First Love』に収められた楽曲に、スペシャルゲストとして登場したスチャダラパーとのジョイントナンバー「今夜はブギ―・バック」の全10曲。まさしく、宇多田ヒカルの原点がここにある。

宇多田ヒカル「BOHEMIAN SUMMER 2000」

▽放送=6月8日(日)午後4時15分[WOWOWライブ]
2000年7~8月に行なわれた宇多田ヒカル初の全国ツアーから、追加公演となった千葉マリンスタジアムでのライブを収録した映像作品(収録日=2000年8月、収録場所=千葉・千葉マリンスタジアム)。

 2000年の夏に行なわれた初の全国ツアー「BOHEMIAN SUMMER~宇多田ヒカル Circuit Live 2000~」から、追加公演となった8月21~23日の千葉マリンスタジアム(現・QVCマリンフィールド)でのステージの模様を放送する。

 デビューから1年半を経過したものの、『First Love』以降も発表するシングルがことごとくビッグセールスを記録し、その一挙手一投足に対する世間の熱い視線が一向に止む気配を見せない中でスタートしたこのツアー。

 チケットは、瞬く間にプラチナと化す。公演を重ねるごとに増えていった追加演奏曲は、尾崎豊の「I LOVE YOU」や山口百恵の「プレイバックPart2」といった邦楽のカバーにまで広がり、思わぬマッチングに目を見張るはずだ。同会場のみに登場したジャム&ルイスとのジョイントも見逃せない。

宇多田ヒカル「Utada Hikaru in Budokan 2004 ヒカルの5」

▽放送=7月放送予定[WOWOWライブ]
全5公演5万人を動員した日本武道館公演のうち、3公演の中からベストパフォーマンスをセレクトした映像作品(収録日=2004年2月、収録場所=東京・日本武道館)。

 宇多田ヒカルにとって2001年に1日だけ行なわれたアンプラグドライブから2年半、大きなステージとしては2000年の「BOHEMIAN SUMMER」ツアー以来3年半ぶりの、2004年2月、5日間にわたって日本武道館で行なわれた「Utada Hikaru in Budokan 2004 ヒカルの5」からのパフォーマンスの数々をオンエアする。

 デビューから5年、全5公演、総動員5万人、さらに五体、五感など人間にまつわる数字をも絡めて題されたこのライブは、5年を経ても鎮静化を見せない彼女の人気、さらに久しぶりのパフォーマンスということも重なり、100万件を超える応募があったという。公演は、ヒット曲を押さえつつも、アルバム『First Love』『Distance』『DEEP RIVER』から満遍なくセレクトされたナンバーで構成された。

宇多田ヒカル「Utada:UTADA UNITED 2006」

▽放送=7月放送予定[WOWOWライブ]
2006年7月1日より開始された宇多田ヒカル2回目の全国ツアーより、さいたまスーパーアリーナでの模様を60台ものハイビジョンカメラで収録した映像作品(収録日=2006年8月、収録場所=埼玉・さいたまスーパーアリーナ)。

 宇多田ヒカルにとっては6年ぶり2度目の全国ツアーとなった「UTADA UNITED 2006」をお届けする特別プログラム。2006年の7月から9月にかけて全国11カ所で22公演行なわれた中から、8月17、18日のさいたまスーパーアリーナでのステージを60台ものハイビジョンカメラで収録した。

 ツアーの最大のポイントは、2004年にアルバム『EXODUS』をリリースして全米メジャーデビューを飾ったUtada名義でのナンバーも披露されたことだろう。宇多田とUtadaがひとつのステージで表現されたことは、さまざまな方向から彼女の動向を追い続けてきたファンにとっても意義深い機会だったのではないだろうか。

 2006年に発売された4年ぶり4枚目のアルバム『ULTRA BLUE』のナンバーが中心となって見せる「パーソナルな宇多田ヒカル」の表情に、これまでのライブとは異なる新たな発見に驚かされる。

宇多田ヒカル「WILD LIFE」

▽放送=8月放送予定[WOWOWライブ]
2010年12月8、9日に横浜アリーナで行なわれた宇多田ヒカル人間活動に入る前夜の貴重なコンサートの模様を完全収録した映像作品(収録日=2010年12月8日、収録場所=神奈川・横浜アリーナ)。

 2010年8月に年内での人間活動入りを発表した宇多田ヒカル。彼女が12月8日、9日に神奈川・横浜アリーナで開催した最後のコンサート「WILD LIFE」から、8日の公演の模様をオンエア。

 「人間」としての活動に入るために「アーティスト」としての活動に区切りをつけるべく断を下した宇多田が、その持てる限りの情熱と愛を注ぎ込んだメモリアルなステージは、これまでのコンサートとは異なり、極めてシンプルなセットの中で展開される。

 披露される楽曲も従来のライブで見られた「ヒットシングル」主体の構成とは異なり、「アルバムの収録ナンバー」が効果的に登場する、ソングライティングと表現力の幅の広さを感じさせる、見応え十分な内容。

 「ひとつの終着点」という寂りょう感と、「次のステップへ踏み出す」決意が融合して独特の雰囲気を醸し出した、J-POP史に刻み込まれるべきシーンの連続に、片時も目を離せない。