KG KGのセカンドシングル「君じゃなきゃ duet with 安田奈央」(8月31日発売)が、レコチョク週間ランキングでAKB48に次ぎ2位を獲得後も、1カ月以上に渡り10位台をキープしているが、28日には、それらヒット曲を多数収録した待望のセカンド・フルアルバム「Still Goes On...」がリリースされる。
 このアルバムの初回限定盤はCDとDVDの2枚組で、DVDには2011年のヒットシングルのMUSIC CLIPが全て収録。ドラマや映画、そしてCMでも活躍中の清純派女優の広瀬アリスさん、タレントでありカリスマモデルの舟山久美子(みっきー)さん、幸せオーラ溢れる表情の里田まいさん、non-noのモデルとしてもお馴染みの矢野未希子さん、ギャルモデルの斉藤みらいさんなど、豪華で美しいキャスト達の表情を、KGが歌う極上のラブソングと併せて楽しむことが出来る。
 また、NYCで撮影されたソロ曲「Baby Baby Love」のMUSIC CLIPは、KGを追ったドキュメント番組「MUSIC ON! TV スペシャルプログラム KG “Meet the roots. in USA”」と連動した内容になっている。
 デュエット曲以外でも、アルバムに収録され、KGが最近のライブでもよく歌い、ラジオで紹介される度に反響がでているのが、あの坂本九さんの不朽の名曲「上を向いて歩こう」のカヴァー曲だ。永六輔さんが手掛けた歌詞は、時代を超えて人々の心に響く力を持っており、東日本大震災以降、この曲を歌うアーティストが増えたという。KGも勿論、今の日本の人たちに届けたい気持ちでカヴァーしたようだが、実はこの曲、彼がアーティストを志すきっかけになった特別に思い入れのある一曲なのだという。
 中学時代、わからない理由を教えようとしない暗記型の勉強に気持ちが向かず、学校教育に馴染めなかったKGは、日本で中学2年を2回過ごすことになる。そんな彼を見て、日本人ながらアメリカで育った彼の母親は、アメリカ育ちの私の子供がこの国の教育に合うわけ無いと、彼をアメリカの学校に通わせることを決意。彼は中学3年の時に、思いがけず単身渡米し留学することになる。
 コネチカット州のマーベルウッドハイスクールへ入学するも、言葉の壁、そして、差別やいじめへの反発で、度々学校で問題を起こしてしまったという。一つ目の学校を退学になった彼は、16歳からコロラド州のコロラドティンバラインアカデミーへ転校する。この頃、MTVなどで流れていたHIPHOPグループ:Public Enemyをきっかけに、次第にブラックミュージックに傾倒していくことになる。そして、好きで聴いていたHIPHOPの元ネタとしてサンプリングされていた70年代のソウルミュージックも聴きあさるようになる。その流れで、友達が聴いていたダニー・ハザウェイとの出会いによって、彼はソウルミュージックの素晴らしさを知り、その魂溢れる音楽に夢中になった。そして幼少期に少しギターを習っていた彼は、その頃から学校のダンスパーティーやプロムで歌を唄い始めるようになる。
 だが、自分の感情をコントロールする術を知らなかった彼は、その後も度々問題を起こしては、自己嫌悪に陥っていた。自分の為に苦労しながらアメリカの学校に通わせてくれている親に対する想い、自分のことが嫌いでどうしようもなかった。ある日、そんな自分に耐え切れず、会議中の職員室に飛び込み、「自分をどうしたらいいのかわからない!助けてください!」と、泣きながら助けを求めたことがあったという。そんな彼の苦しみを知り、先生達は徐々に気に掛けてくれるようになる。そして、あるプロムの時、通っていた学校の校長先生から、自分が若い頃にビルボードで1位になり、ダンスパーティーでかかっていた「SUKIYAKI」(「上を向いて歩こう」のアメリカ発売時の曲タイトル)を歌ってほしいとリクエストされた。それに応え「上を向いて歩こう」の歌詞を思い出しながら歌うと、青春時代の淡い思い出が甦ったのか、校長先生は号泣しながら喜んでくれた。
 こんなに人に迷惑ばかり掛けて、消えてしまったほうが良いとさえ思っている自分。そんな自分の歌を聴いて、こんなに喜んでくれる人がいる。こんな自分でも歌っているときは人に喜んでもらえるんだ。初めて自分自身を 好きになれたこの時、まさに彼自身が歌に救われた瞬間であり、この時はじめて、自分はシンガーになりたい!そう本気で決意したのだという。この曲はまさにKGがシンガーになるきっかけを与えてくれた一曲なのだ。
 TX系「流派R」や、EX系「Future Tracks →R」でも、KGが歌うこの曲を紹介しているので、是非チェックしてみよう。デュエットのヒット曲は勿論だが、2nd full album「Still Goes On...」には、KGの熱い想いが込められた楽曲が満載だ。