ネットの普及などにより若者のCD離れが深刻化する昨今。最近ではパッケージメディア市場が少し元気付いてきたという報道もあるが、それでもミリオンセラーを連発した数十年前と比べると、音楽業界は苦境に立たされている。業界関係者のみならず音楽産業の行く末は誰もが気になるところだが、大物ミュージシャンの山下達郎(58)がチケットぴあのインタビューで興味深い話をしている。

 インタビューで山下は「パッケージが衰退して、商品としての音楽の存続基盤が崩壊しつつありますよね。Youtubeやニコ動で見られるわけだから、若い子は音楽にお金を払わない。それは当たり前だと思うんですよ、僕だってそうするだろうし」と音楽業界の現状を分析。

 続けて「この状況が進んでいくと、レコードが発売される以前の状態に戻るんじゃないですか?」と答え「音楽でお金を稼ぐには、実演しかないという。昔のダンスパーティーとか、生演奏で踊るっていうことが盛んになってくるかもしれない。そういう意味では、ダンスと音楽が不可分になっている現状は、当然の結果でしょうね」「まぁ、もう少し見ていかないと、最終的な結論はわかりませんが」と今後の方向性について語った。

 このインタビューは、チケットぴあ(@ぴあ)が実施したもので、100の質問を山下が答えている。前述の件は「音楽が担う役割は今後、どう変化していくと思われますか?」という質問に対して答えたもの。

 音楽業界の市場規模は1兆7000億円超とされている。日本のパッケージ力は海外ほど衰退していないが、それでも、日本経済の停滞や人口減少の懸念もあり、先行きは厳しいとの意見もある。市場の内部構成が変わるのか、それとも規模の縮小となるのか。これは音楽業界に限った話ではない。