MAXが金スマに出演(2010年9月23日)

金スマに出演したMAX

 TBSテレビ系で17日に放送された「中居正広の金曜日のスマたちへ」にMAXが出演した。自身のターニングポイントとなったMINAの妊娠発覚の頃を、番組初となるメンバー本人の出演による再現VTRを交えながら、当時を振り返った。平均視聴率14.5%、最高視聴率16.8%を記録。放送後も反響を呼んでいる。ここでは改めて当時を振り返ってみる。

MAXデビュー15年、秘められた過去

 MAXは今年デビュー15周年(1995年5月10日デビュー)を迎えた。この節目の年を彩るようにリリースラッシュを続けている。通算32枚目となるシングルでは、杏里が歌った人気アニメ「キャッツアイ」の主題歌「CAT’S EYE」をユーロビート調にリアレンジした。

 続く作品では、80~90年代を彩ったアニメソングやJ-POPSなどの名曲をカバーしたアルバム「BE MAX」を発表。このなかでMAXは、高橋洋子が歌った「新世紀ヱヴァンゲリヲン」の「残酷な天使のテーゼ」、岩崎良美が歌った「タッチ」の主題歌、松田聖子の「夏の扉」などのヒットソングにチャレンジ。

 石井明美の「CHA-CHA-CHA」では特別ゲストとして、お笑い芸人のケンドーコバヤシも加わった。さらに、槇原敬之の「どんなときも」ではミュージッククリップの振り付けとしてKABA.ちゃんが参加した。

 今年、完全復活を果したMAXだが、過去にはアルバム「MAXIMUM」(1996年12月11日発売)「MAXIMUM II」(97年12月25日発売)でミリオンセラーを記録した経験を持つ。当時はユーロビート、ダンス系ミュージックが人気を集め、その路線を進むMAXもまた高い支持を得た。

 しかし2000年に差し掛かるころ、ブームは少しずつ後退、MAXの人気もこの頃から陰りを見せ始める。そうしたなかで発覚したMINAの妊娠。MAX解散の危機へと陥った。

妊娠発覚「なんで…」メンバー間で亀裂

 2001年のクリスマス・イブ。MINA以外のメンバーが突然所属事務所マネージャーから呼び出された。その日は年末にも関わらず仕事は入っていなく個人個人の時間を過ごしていたが「ここでもう一踏ん張り、頑張ろう」とメンバー全員で結束を確認した矢先のことでもあった。

 事務所会議室に入ると、MINAと事務所スタッフが座っていた。すると突然「MINAは今、妊娠3か月だ。後のことを話し合うように」とだけ話すとすぐにスタッフは部屋を後にした。うつむいたままのMINAと、驚きのあまり声が出ない残りのメンバー。

 そしてリーダーのNANAから最初に出た言葉は「なんで? なんで、できたの? たまたま? 欲しかったの?」と怒りながらの質問をするばかり。今の状態でメインボーカルのMINAが抜けることは、MAXにとって大打撃である。

 NANAは「本当に恥ずかしいのですが自分たちのことで頭がいっぱいになり、祝福の言葉などかけられなかった」と、涙ながらに話す。REINAとLINAも同じ気持ちであった。3人からはMINAが「MAXを裏切った女」としか見えなかった。今がMAXの大事な時期と分かっていたが、「彼と産まれてくる子供との将来」しか考えられなかったMINA。その場では今後についての結論は出せなかった。

円満記者会見の裏で…

 年が明けるとすぐにその妊娠が公に発覚、記者会見を開かなければならなくなった。質問側の記者から等の要請で、メンバー全員の出席となる。その記者会見での彼女らは見事であった。幸せに満ち溢れるMINAと、それを心から祝福している残りのメンバーを演じきっていた。10代の頃から同じ目標を持ち頑張ってきた4人。そして最大のピンチが訪れた時、仲間のひとりが別の幸せを手にして、違う方向に歩き出してしまった。

 「MINAの幸せを祝福できないなんて、心がせまい」と責めるには気の毒なほど、残りの3人のメンバーは仕事が無いどん底の時期を味わっていた。ただ逆にMINAを見返してやろうと自身の努力を怠らず、またMAX再生の為に考えられるすべての事に皆で協力し、チャレンジしていた。

葛藤…そして再認識

 そんな中、沖縄での仕事が入ってきた。沖縄での再会を果たしたものの、会話はほとんどない4人。ただ残された3人の中には、やはりMAXにはMINAが必要と再認識する。

 NANAがMINAに1本の電話で告げる。「一緒にもう一回MAXやらない?」と。番組の最後にMINAが泣きながら、自分がMAXを抜けたこと、仲間を裏切ってしまったこと、そして自分がMAXに戻るのを許してくれたことへの謝罪と感謝を綴った手紙を読み上げた。メンバー全員心のどこかでモヤモヤしていたものがスッキリと晴れたような安堵の表情をしていた。

 ◇ ◇ ◇

 番組ではその後、スペシャルメドレーとしてMAXのヒット曲「Ride on time」「Give me a Shake」「CAT’S EYE」「GET MY LOVE!」「TORA TORA TORA」を熱唱。かつての輝きを取り戻したMAXは、共演者を始め視聴者に向けて、改めて復活宣言をした。