GACKT GACKT率いるバンド・YFC(YELLOW FRIED CHICKENz)によるツアーファイナル “YELLOW FRIED CHICKENz 煌☆雄兎狐塾 ~男女混欲美濡戯祭~”が8月29日、東京都・Zepp Tokyoにて行われた。今回は~男女混欲美濡戯祭~というタイトルが付いているように、参加者には水着の着用が義務付けられていた。都会のライブハウスに水着の人々が集結する・・・ライブにおいて、テーマやストーリー性にこだわるGACKTならではの発想のある意味、異空間とも言える状況に、開演前から観客のテンションはいつも以上に高かった。
 そんな中、ついにライブが幕を開ける。スモークが炊かれたステージに日本刀を携えたGACKTが現れると、会場からは悲鳴にも似た歓声が上がる。1曲目は「斬~ZAN~」。まさに、観客の心に一振りで斬り込んでいくかのように、一瞬で自らのパフォーマンスに釘付けにさせる。3曲目「NINE SPIRAL」のアウトロでは、今ツアーのコンセプトでもある、塾生(観客)と塾生筆頭(GACKT)との男気溢れるコールアンドレスポンスが。このシチュエーションが一体感をさらに高め、5曲目「Lu:na」を前にGACKTが身につけていたネクタイをはずし、アロハシャツのボタンを力任せに引きちぎりながら、ついにその端正な上半身を露にすると、それはもう最高潮。その塊となった熱は止まることなく上がっていく。
 中盤ではヒット曲「Vanilla」や、7月に発売された最新シングル曲「EVER」も披露。また、スローテンポの曲ではその伸びやかで色気のある歌声を存分に見せつけ、シンガーとしての魅せ場も忘れない。
 そして、ライブは後半へ。観客が狂喜乱舞した「JESUS」が終わるとステージが暗転。そこにうっすらとそのフォルムだけが見えるGACKTの姿は彫刻のような美しさ。「FLOWER」をアカペラで歌い出したGACKTの容姿も声も、そして、それを作るために内面も、すべてをストイックに鍛え上げた彼だけに作り出せる世界観に、思わず息を飲む。ラストは「KAGERO」でこの祭りのフィナーレを壮大なスケールで飾ると、「どんな時も俺達はそばにいるからな」という言葉を残し、ステージを後にした。
 アンコールでは、YFCのメンバーも水着姿となり、ステージとフロアの境は物理的なもの以外、何もないと心から思える強い絆が感じられた。「こんなふざけたことを、こんな本気で出来るなんて、俺達の誇りだ」とGACKTは言っていたが、何かになりきることで、何かを開放できることがあり、だからこそより純粋な心で音楽を楽しめることが出来たのではないか? GACKTの底知れぬパフォーマーとして実力に改めて感服し、その音楽的完成度の高さも味わうことの出来た、本当に素晴らしいライブだった。この模様は、9月4日(土)夜8:30~WOWOWで放送された。