et-20100728-01.jpg FM802が送る、日本最大級のフリー野外コンサート『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2010』(以下MTWB)。今年も7月25日(日)に、晴天のもと大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場で開かれた。毎年豪華な顔ぶれのアーティストが登場すること、事前応募によるリスナー完全招待制ということで関西の音楽ファンに定着。今年も35万1,000通もの応募の中からプラチナチケットを手に入れた、7,000組1万4,000人が会場を埋め尽くした。また、例年通り多彩なジャンルのアーティストたちがオムニバスライブを披露するということで、若い世代を中心に、親子連れも目立つなど幅広い層のリスナーが詰め掛けていたのが印象深い。
 メインステージに相当するFUNKYステージのトップバッターで登場したのは、阿部真央。昨年、サイドステージにあたるHOTステージに登場し、初々しさを漂わせながらも堂々としたステージを見せてから1年。FUNKYステージでの出演とあって気合い充分。パンチの効いたボーカルをたっぷり聴かせていた。
 HOTステージの一番手は、andymori。持ち前のポップなギターフレーズを前面に出した“青春ロック”で盛り上げる。感傷的なメロディ、疾走感に溢れたビートノンストップで演奏。さっと出て、さっと消える。そんな印象を与えながらも充分にインパクトあるステージだった。
 ソウルフルなボーカルでオーディエンスを引き付けたのがUA。ブルーのワンピースに麦わら帽子姿で見せた堂々としたライブパフォーマンスはサスガの一言。大阪弁が際立つ「買い物ブギ」でノリノリにさせたかと思えば、ジャジー、レゲエ調…と多彩なアプローチも見事に歌いこなしていた。厳しい直射日光が照りつける中、最後に「好きやねん、大阪!」という一言でも歓声を浴びていた。
 フランスからMTWBのために来日したのが、THE INSPECTOR CRUZO。ギター、ドラムの2ピースバンドながら、重厚なビートと激しいパフォーマンスで一気に会場の心をつかむ。FM802のヘビーローテーション曲「フレンチ・バスタード」など、5曲を披露。オーディエンスの男女5人をステージに上げ、テンションの高いステージを見せた。
 「祭はまだまだこれから!」と、炎天下のもと、持ち前のキャッチーなビートロックを聴かせたのがNICO Touches the Walls。初めてのMTWB参加とは言え、激しさとメロディアスさが交錯する疾走感のあるサウンドを連発し、豊かなロックセンスを見せつけていた。
 一貫して会場との一体感を図ろうとしていたのが、FUNKYステージに登場したAqua Timez。タオルを振り回すパフォーマンスなど、積極的なコール&レスポンスで会場を盛り上げていたのも印象深い。ポジティブなメッセージが心に残るヒットナンバー「等身大のラブソング」など5曲を一気に歌って彼らのステージが終わった。
 オープンな野外とは言え、持ち前のパワフルなボーカル表現力で会場を包み込んだのがAI。コンテンポラリーなR&Bをたっぷり、6曲。ラッパーAK-69をフィーチャリングして情熱的な掛け合いを聴かせた「Still」、珠玉のバラード「Story」、AI流の人生応援歌「You Are My Star」などを始め、バック転(のフリ)のパフォーマンスでオーディエンスを沸かせるなど、サービス精神旺盛で密度の濃いステージだった。
 キュートなボーカルとポップで勢いのあるビートサウンド、それに女の子らしい微笑ましい世界観で会場を沸かせたのがギャルズ・トリオバンドのチャットモンチー。「今日は力尽きるまで頑張ります!」と、キャリアを重ねながらも今なお初々しさを感じさせるステージを披露していた。
 ヒートアップする会場を、しっとりとしたフォーキーな世界観で一瞬クールダウンさせてくれたのが植村花菜だ。話題を呼ぶ、実祖母との思い出を綴った感動的な楽曲「トイレの神様」1曲のみの登場だったが、約10分に及ぶ大作を弾き語りで歌い上げた。
 ようやく暑さも和らぎかけた夕刻に登場し、J-HIP HOPのリーダー的存在としてノリノリのステージを繰り広げたのがKREVA。クラシックの名作を素材にした「国民的行事」を始め、等身大のメッセージを託したポジティブ・ナンバーを次々に披露。大阪の地名を即興で織り込んだ「イッサイガッサイ」など、会場は大いに盛り上がった。
 HOTステージに登場した4ピースバンドのTHE BAWDIESは、暑さをものともせず、黒いスーツ姿で激しくもキャッチーなオールディーズロックを展開。荒々しくもハスキーで存在感のあるROYのボーカルを前面に、熱いパフォーマンスで実力を示していた。
 MTWBのトリを飾ったのは、色違いのシャツ姿で登場したスキマスイッチ。大ヒットナンバー「全力少年」、最新シングル「アイスクリーム シンドローム」など、持ち前の豊かなメロディセンスを充分にアピールする5曲を熱唱した。途中、ハンドマイクに切り替え、ステージ狭しと走り回って熱唱する大橋卓弥の姿も印象の残る。
 そして。この日、大きなどよめきとともに会場が最も沸いたのがスキマスイッチのアンコール時。シークレットゲストとして、ステージにマッキーこと槇原敬之が文字通り飛び出た瞬間だった。ビッグな2組の共演では、マッキーがFM802のキャンペーンソングとして書き下ろした楽曲「僕の今いる夜は」を披露。ラジオとのふれあいを題材にした、美しく優しいメロディが印象的なバラードでオーディエンスの心をつかんでいた。
 ライブイベントMTWBの最後は、恒例の出演アーティスト総登場によるここだけでしか見られないセッション。すでに国民的楽曲とも言っていい、槇原敬之が手掛けた名曲「世界に一つだけの花」をアーティストたちとともに、会場一体となって大合唱した。豪華なセッションに大きな拍手もなかなか鳴り止まない。夏特有の不安定な空模様も心配されたこの日、夕方ステージ後方の積乱雲に時おり雷光が見られたが、それも音楽の神様の粋な演出(!?)と思えるくらい、音楽ファンにはたまらない1日となった。
 なお、この日の模様とインタビューを織り込んだ特別番組『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2010 SPECIAL』(DJ=大抜卓人/内田絢子)が8月14日(土)18:00~22:00にオンエアされる。
 また、スペースシャワーTVでは、
FM802 MEET THE WORLD BEAT 2010 digest part1/part2
(収録音源の一部をオンエア)を下記の日程でお送りする。
初回放送 part1:8/21(土)21:00~23:00
part2:8/28(土)21:00~23:00