後藤真希が金スマで真相告白(2010年7月26日)

TBS系番組“金スマ”で真相を告白した後藤真希

 TBSの看板番組「金曜日のスマたちへ」で、7月23日に放送された後藤真希の2時間特集が、大きな反響を呼んでいる。同番組は人気企画「波瀾万丈」で後藤真希を取り上げ2時間にわたるスペシャル番組として放送。「後藤真希 24歳の告白」の銘打たれたタイトルの通り、後藤は番組中で、これまで知られることの少なかった自らの壮絶な人生を包み隠さず披露した。

 13歳で国民的アイドルグループ・モーニング娘。のオーディションで「10年に一人の逸材」としてデビューし、次々とミリオンヒットを飛ばし華々しく活躍した彼女だが、その笑顔の裏にはTVに映る彼女からは想像できない苦悩と葛藤があった。番組では、そんな彼女の人生を本人へのインタビューと再現ドラマを中心に紹介。

 小学校5年生のときに父親を事故で亡くしていたこと。モーニング娘での成功後、わずか16歳にして家族と同居していた実家を新築してプレゼントしたこと。人気の翳りが囁かれ、アイドルとしての自分に疑問と葛藤を抱きつつも、母の笑顔を見るために歌い続けていたこと。

 そんななか、かつて芸能活動をしたこともあった実弟が窃盗と傷害の罪で自首し、逮捕されたときの驚きと苦悩。

 それを機に芸能界から引退を考えたものの、絶望する家族を支えるため、歌手として再出発する決意をした。そんな彼女に大きな理解と興味を示したavexに完全移籍した後、新たな一歩へ向かって着々と準備が進むなか、最愛の母を突然の転落死で失った。しかも、それは彼女の目の前で起きた悲劇だった。

 それゆえ、第一発見としての状況報告を警察に迫られ、病院に搬送された母の最期に立ち会えなかった。

 母を失い、歌うための目的も失ってしまった。しかし、天国にいる母のため、もう一度マイクを握り、芸能界で生きる決意をする…。

 それらのひとつひとつを、凛とした表情ながらも堪えきれない涙とともに振り返る彼女の様子は、これまでの「モー娘・ゴマキ」のイメージを大きく覆し、視聴者からも反響を呼んだ。

 平均視聴率は14.6%。瞬間最大視聴率は19.3%で、後藤さんが母の居室に立ち、事故の起きた夜について振り返るシーンだった。

 後藤の公式サイトにも、オンエア後3日間で10万PV以上のアクセスが殺到した。また、番組後半にスタジオで歌唱した「華詩 -hanauta-」は、亡き母を想って後藤自身が作詞したバラードで、オンエア当日のレコチョク着うたデイリーチャートでは、前日の20位から4位へ急上昇。

 番組インタビューのラストで後藤さんは「芸能界に入って良かったと思えるように、これから頑張りたい」と涙まじりに語った。そんな彼女の生き様に共感し、励まされる人々の声は、公式サイトにて期間限定で開設された投稿コーナーで読むことができる。

 女子高生から50代の男性まで、幅広い世代からの寄せられた熱いメッセージ。番組オンエア後の3日間で1,000通以上にも及んだ。その大半は、壮絶で過酷な運命を背負いながらも笑顔で歌ってきた彼女を見て、自分たちも勇気をもらったというもの。これまで「モー娘・ゴマキ」として偏見していたことを謝る同世代からのメッセージや、彼女が万感の想いを込めて歌った「華詩 -hanauta-」を評価するシルバー世代かの声も多い。

 今週水曜日、7月28日にリリースされるミニアルバム「ONE」には、その「華詩」をはじめ、バラエティに富んだ楽曲が収録されている。そのどれもが憶えやすいメロディの曲ばかりなのは、「歌が好きだから、たくさんの人に歌ってもらえる音楽がしたい」という彼女の想いによるもの。ビジュアルもサウンドも、成長・進化した“ゴマキ”の魅力に満ちている一枚となった。

 元・モーニング娘。のゴマキに貼られた誤解と偏見のレッテルは、彼女の勇気ある告白によって強烈な共感と好感、さらには尊敬に変わりつつある。大きな悲しみと苦しみを乗り越えた者にだけ与えられる彼女の魅力とオーラは、これからどこまで人々を惹きつけていくのか、歌手・後藤真希の再出発に注目である。