タイナカサチ 歌手のタイナカサチさんが14日、赤坂BLITZでバレンタインライブ「LOVE FESTA vol.2~バレンタインにサチあれ~」を開催した。当日の模様を以下の通りレポートする。※敬称略。
 タイナカにとってまさしく原点とも言える弾き語りスタイルで、代表曲「最高の片想い」からライブは幕を開けた。コール&レスポンスをして、ファンとの距離を少しずつ縮めながら、やさしく語りかけるように『Visit of love』を歌い上げるやいなや「お祭りだからね!」と『もうキスされちゃった』。一気に会場がヒートアップ。一瞬一瞬の煌く時間にタイナカもファンもお互いに“とにかく楽しもう!”という意思を表明した瞬間だ。
 続いて歌う情熱的なダンスナンバー『素直になって』と、切ない想いを紡ぐ『抱きしめて』。この両極とも言えるナンバーを一瞬のスイッチの切り替えで表現することのできるタイナカ サチ。ここに彼女が真のエンターテイナーとして常に成長をして、万人に対しての説得力を持っていることがうかがえる。
 ライブは中盤に入り、ここからはタイナカにとっての“縁”を感じさせる時間に。「この楽曲があったから―」と話し、デビュー曲であり、先日リアレンジ版をリリースしたばかりの『disillusion』を再び原点の弾き語りで披露。積み上げた経験と貪欲なまでのチャレンジ精神が着実な進成長へとつながったこの4年間。そんな中、再びこの楽曲と対峙することで真の意味での進化を誰しもが感じたはずだ。
 さらには“縁”という意味では本当に深い、2組のゲストとの競演。盟友である樹海とは、意外にも初のコラボレーション楽曲『雲のかけら』を、新曲『Voice~辿りつく場所~』では親友である佐藤帆乃佳(aluto)をゲストヴァイオリンに招き披露。普段はソロアーティストとして1人で舞台に立つことが多いタイナカであるが、これ以上ないほどの心強い味方を得た形でのパフォーマンスは、新たな魅力として、黄金の輝きを発していた。それはタイナカ自身が“まだ挑戦したいことがたくさんある”ということを高らかに宣言しているようにも見えた。
 ラテンのリズムが心地よい『夕映えのシネマ』から後半戦に突入。観客席に向かって「LOVE FESTAのメンバーです!」とファン全員を紹介するあたり、ファンとの想いの共有、一体感を常に意識していることの表れだろう。『It’s my life』『My HERO』など心の底から楽しくなれるナンバーを立て続けに歌い、赤坂BLITZに最上級のHappyな空気が充満。誰もが自然と笑顔になれる空間が出来上がった中、ライブはハイライトを迎える。
 本編ラストの『愛しい人へ』はそのハイライトを飾るには十分に相応しく、いつも通りに、いや、いつも以上にファンに対して「ありがとう」と感謝の気持ちを素直に、実直に、なんの衒いもなく伝えた。その姿勢はまさしくタイナカ サチの真骨頂であり、これまでに多くの人を惹きつけてきた最大の魅力といっても過言ではないだろう。
 アンコールでは4年間の集大成ともいえるベストアルバムを発売することを発表。このアルバムには彼女が重ねて話す“積み上げてきた経験”というものが、濃厚なまでに凝縮されていることは間違いない。
 「まだ終わりたくない」と話しながら、同時にそれは次に繋がっていくという想いをまっすぐに表しながら『また明日ね』でライブは終演を迎える。確かな歌声と、魅力的なパーソナリティ。ファンとの“絆”をとことん大切に、前向きな姿勢で臨むパフォーマンスと、何よりも彼女の気持ちが、みんなを笑顔にさせた最高のライブであった。