Chicago Poodle 20代女性を中心に密かに盛り上がりを見せているバンドがある。今年3月にメジャーデビューしたChicago Poodle(シカゴプードル)だ。花沢、山口、辻本の3人からなる男性バンドの魅力は何なのか。
 学生時代(同志社大学)に誕生した同バンドは、第1回京都学生祭典「全国学生音楽コンテスト」でグランプリを獲得した経歴を持つ。インディーズ活動を通じて今年3月にシングル「ODYSSEY」でメジャーデビュー。これまでに3作のシングルを発表し、11月には初のフルアルバムを発売することが決まっている。このシングル3作品はオリコン調査による初の3作連続FM局パワープレイ獲得ランキングでのトップ3入りを記録している。
 作曲を手掛けるのはボーカルとピアノを担当する花沢だ。花沢は80年代洋楽ポップスに影響を受けており、特に影響を受けたアーティストは、スティービーワンダーとマイケル・ジャクソン、そしてエリッククラプトンだ。日本人歌手では小田和正が挙がっている。花沢が作曲した曲に命を吹き込むのはドラムの山口とベースの辻本だ。彼らの音楽性については、音楽雑誌のロッキンオンジャパンでも「洋楽ポップスとガチでタメ張るクオリティのメロとクール&アーバンなアンサンブルを磨き続けている、関西発ピアノ3ピース名曲工房バンド」と絶賛している。
 直近の作品「さよならベイベー」を聴いてみると女性から人気を得てる理由が分かる。優しく奏でるピアノと、サウンドの方向性を導くベース、ドラムのアンサブルは威圧的な要素は一つもなく優しく構成する。そこに穏やかで包容力のあるボーカルが聴く人の心を甘く包み込む。端的に言えば“癒し”であり、実に“エスコート”という言葉が似合う楽曲だ。
 社会に家庭、恋愛と、痛んだ心の処方箋として彼らの楽曲に浸る女性が多いのも“優しくエスコート”されたいという“癒し”を求めている表れとも言えそうだ。音楽関係者は「ライブに来てくださる方々は女性が多いです。最近では歌詞を掲載するサイトでもランキングに名が載り、有線放送での問い合わせも増えているようです。もっと多くの人に聞いてもらえたら」と話すが、彼らの“音薬”は着実に浸透しているようにも見える。
 彼らは、ブレイクが期待される新人アーティストを決める「第4回レコチョク新人杯」にも同曲でノミネートされている。この新人杯は過去に清水翔太(第1回)辻詩音(第2回)菅原紗由理(第3回)が受賞している。この事も含めても今後活躍が期待されるアーティストとして注目したいところだ。
 そんな彼らの今後の活動は、11月11日にメジャーデビュー後初のフルアルバム「僕旅(ボクタビ)」を発売。11月29日からは同アルバムを引っ提げての初の全国ワンマンツアーを全12公演を行う。ちなみに11月22日には神戸女子大学学園祭(神戸女子大学ポートアイランドキャンパス)に出演することも決まっており、このことからも女性層からの人気が伺える。彼らの公式サイト上では同曲が配信されている。