ハーレム・ブルース&ジャズ・バンド 平均年齢なんと80歳。「ジャズ&ブルース界の国宝」とも呼ばれる、伝説のバンド、ハーレム・ブルース&ジャズ・バンド(HBJB)が初来日を果たし、11月7日の土曜日に「ジャパニーズ・スティーヴィー・ワンダー」の呼び声も高い盲目のR&Bシンガー木下航志とタッパー洞至との一夜限りのスペシャルコラボライブが開催されることが決まった。
 HBJBは1973年に医師で、ジャズの歴史家兼創立者でもあるアルバート・ヴォルマー博士のもとに「夢と希望、そして生きることの楽しさを分かち合うアーテストたち」が集まり、設立された。平均年齢80歳という、今活躍するジャズグループでは最高齢で、グループ存続最長も誇るオーケストラだ。広い年齢層のファンから格段の敬意を払われている彼らの功績を讃え「The Last Of The First」という映画が製作され、トライベッカ・フィルム・フェスティバルでも発表されるほど。バンドメンバーは、1920~30年代の世界恐慌時代に活力を世に与え、明るい灯を点し続けたデューク・エリントン、ルイアーム・ストロング、キャブ・キャロウェイ、カウント・ベーシー、などのジャズマスターのもとで演奏したオリジナルメンバーだ。
 また、今回の公演では、シニア・バンドであるHBJBと日本の若きアーティスト木下航志と、タッパー洞至との競演が繰り広げられる。「日本のスティーヴィー・ワンダー」とも呼ばれる木下航志は、未熟児網膜症のため生後1カ月で失明した盲目のR&Bシンガー。そのハンディをものともしない見事な歌声で、観客を次々と魅了し続ける木下とのコラボに、演奏のかたわら音楽を愛する若者との交流を楽しみにしているHBJBも大いに喜んでいるという。
 一夜限りの開催となる同公演の会場は、NYトリニティー教会で行われた演奏を再現しようと、生誕105周年を迎える日本最大級のプロテスタント教会「淀橋教会」だ。1920~30年代の「古きよき時代のハーレム・サウンド」を、HBJBの年齢を感じさせない素晴らしい演奏を堪能できそうだ。