YA-KYIM
ピーチジョンのカタログ紙「PJ」の表紙を飾ったYA-KYIM
 東京下町出身の3人組ガールズグループのYA-KYIM(ヤキーム)が今注目されている。2年半ぶりとなる19日発売のフルアルバム「HAPPY!ENJOY!FRESH!」ではSEAMO、童子-Tなど豪華アーティスト陣が参加しただけではなく、全曲にタイアップが付く豪華盤。また、ポップティーン等の女性雑誌にも続々取り上げられ、最近ではピーチジョンが創刊70号記念号のカタログ「PJ」の表紙として彼女らを抜擢。22歳ながらも結成10周年を迎えた彼女らが注目され始めているのはなぜだろうか。
 幼馴染のALISA、MIKU、YURIEの3人は、小学生の時、ギッズダンサーとしてキャリアをスタートさせた。渋谷のクラブで土日に開催されるイベントに出演を続け、2005年にようやくメジャーデビューのきっかけを掴んだ。女性グループとしては珍しい“たたき上げ”であるが、妹の様な存在として先輩アーティストから慕われている。今作でもSEAMO、PES(RIP SLYME)、童子-T、Spontaniaを始めとする先輩ヒップホップアーティスト陣とのコラボレーションもその事が大きいとされている。
 昨年はビクターエンタテインメントからワーナーミュージック・ジャパンに移籍。今作はフルアルバムとしては移籍後初、自身としては約2年ぶり。その収録される全14曲にタイアップが付き、その数は16に上る。全国放送のテレビドラマ主題歌をはじめ、テレビ番組テーマ曲や企業のCM曲など。特にリード曲「たぶんきっと」は、局を跨るテレビ番組のタイアップとCMタイアップが付いたトリプルタイアップ。この曲はランキングでも上位につき、6月17日付レコチョクウィークリーチャートで、着うたチャート10位、着ムービー3位にランクイン。10~20代からの支持も急上昇している。
 最近では女子高生の間で「友情ブーム」が広がっており、その流行も追い風となって、女子高生からの支持も集まっているという。放課後は彼氏といるより「女友達」と一緒、また休みの日には揃いの「2娘1=ニコイチ」ファッションで街に出掛けるといった「友情ブーム」に沸く女子高生たちとって、13年来の幼馴染であり同じ夢に向かって歩み続けるYA-KYIMの姿は「憧れの親友像」として注目されている、と関係者は話す。
 YA-KYIMの注目は音楽界だけではない。ファッション業界から注目されている。女子高生の読者層で占める雑誌「Popteen」では、カリスマ読者モデル・舟山久美子(くみっきー)と村田莉(まりもチャン)が先行シングル「たぶんきっと」の公認応援隊長となり、初回限定盤CDジャケットやミュージックビデオに登場。また20代を中心に圧倒的な支持を受ける雑誌「ViVi」ではアーティストとしては異例の2号連続でファッションシュートが掲載された。その他にも「Ray」「PINKY」「GISEL」「Sweet」など、数々の女性ファッション誌がYA-KYIMを取り上げている。
 最近では、インナーウェアブランド「PEACH JOHN」が、創刊70号記念号カタログ「PJ」の表紙にYA-KYIMを大抜擢した。邦楽グループアーティストとしては史上初の起用だ。「PJ」カタログの発行部数は約200万部、そして前述の女性ファッション誌の発行部数を足し上げると、今夏はなんと総計500万部の雑誌においてYA-KYIMの姿をみかけることになる。
 また、PEACH JOHNはCMにもYA-KYIMを起用。YA-KYIMは、グループ結成10年にして自身初の撮り下ろしによるCM出演を果たした。放送は8月17日から。CM曲には、PEACH JOHNのクリエイティブ・プロデューサー「Lind@pj」が作詞を担当するなど、積極的なコラボレーションも実現している。
 今までヒップホップ、R&B音楽ファンを中心に支持を集めてきたYA-KYIMだが、音楽業界を越えてファッション業界など幅広く注目され始めている。それを支えるのは女子高生等といった10代から20代の若年層だ。小学生から3人で積み重ねてきたYA-KYIMの実績・能力よりも「仲の良い友達スタイル」を共感しての支持拡大と言えそうだ。今後、今作をきっかけに、どこまでファン層が拡大するか、その動向が注目される。