馬場俊英 昨年紅白初出場を果たしたシンガーソングライターの馬場俊英が、新シングル「ファイティングポーズの詩」(ワーナーミュージック・ジャパン発売)を引っ提げて、先月、ライブツアー「馬場俊英LIVE TOUR 2009~ファイティングポーズの詩」をスタートさせた。
 タイトルには、どんなに苦しい時でも、自分なりのファイティングポーズを示して、明日を信じて頑張っていこうという想いが込められている。衛星チャンネルのWOWOWでは、同ツアーの中から、6月21日の東京・日比谷野外音楽堂公演の模様を、インタビューを交えながら8月3日午後10時にで放送する。
 ◆逆境に立ち向かう馬場の雄姿=レポート
 霧雨の中、日比谷野外音楽堂には、子供連れの親子から若い女性たち、団塊世代のグループや年配の夫婦まで、幅広い客層のファンらが集まった。馬場とファンにとって、この場所は特別な存在だ。インディーズ時代からの馬場の目標で夢を叶えた場所であり、昨年に引き続き二度目の凱旋公演である。
 雨空とは反対に、雨具に身を包んだファンたちはとても楽しげで、熱狂的に待ちわびるではなく、馬場を温かく迎えようとしていた。手拍子の中、歌い始めた馬場は、肩幅に足を広げてしっかりと立ち、力強く真っ直ぐに「ブルーバード~僕は夢の影のように」を歌い上げた。
 続く2曲目「君はレースの途中のランナー」では、“いろんなことがあった仕事がダメになったりして そのたびに新しい日々を始めて来たと思う”という歌詞に胸が締めつけられる。ライブは、7月1日発売のニューアルバム「延長戦を続ける大人たちへ」からの新曲をまじえながら、テンポの良いキャッチーなメロディーが続いていく。中盤は、観客を座らせ、「今日も君が好き」や、20代の頃に作ったという「君は恋人で、恋人で友達で」をアコースティックでしっとりと演奏した。
 さまざまな歓声が飛び交う中、馬場は「今年も日比谷野音に帰ってきました。みんな、ありがとう! 約一年前、今日と同じようにこうしてこの場にいたことが、こないだのことのように思います」と感激し、立ち見客や遠方からのファンにも感謝を伝えた。インディーズ時代、ライブハウスに集まったファンはまだ200人。
 「野音で演奏することが、生涯をかけた目標だという思いだった」と当時の心境を明かし、彼の原点の曲だという「スタートライン」を披露した。その後、ドラマ主題歌でニューシングル「ファイティングポーズの詩」を観客と一体となって演奏し、名曲「ディスタンス」「人生という名の列車」では、会場は大きな盛り上がりと感動で包まれた。
 アンコールでは、「来年また会えるように」と会場の全員で色とりどりのジェット風船を飛ばし、この場所での再会を約束した。馬場とファンたちが“家族”のようにひとつになった、本ライブの模様は、8月3日月曜日の午後10時から、1時間に凝縮してWOWOWでハイビジョン放送される。